楽典 _ 音階・キー・移調楽器の記譜 _その1

レッスンで何度も同じこと説明するの回避する用の説明文です。

移調譜か実音譜か。
ある程度吹けるようになった生徒が、今後どっちで深めるか思案する機会あったのも本稿のキッカケ。
Jazz/Popular なセッション機会の多い生徒だと、実音譜の方が便利なのは明らか。
だけど幼少時に染みついた、リコーダー運指と楽譜との関係が、どうにも邪魔をしたり…。

ところで、
こういうのってさ「ジャズ楽典」とかさ「ジャズ目線な」とか「ジャズ向けな」みたいな言葉使うと視聴率上がる世の中なん?など思いつつ、絶対そんなタイトルにしない、、小っ恥ずかしいもんな(笑

この程度の入口的なことってジャンルとかスタイルに左右されず、同じことしか書けないし、強いてジャズ向け!みたいに曲げられるようなことも一切無いわけで。

ほんとは「入口以前」のことが沢山あるんだけど、、
今回は、一般的な楽典書の3ページ目っぽいことから始めます。
あくまでも教室の生徒用メモ書きなんで。

音階・キー・移調記譜

をざっくり理解してもらうための説明文です、本稿は。
実用的な
 ・12key での長音階総覧
 ・移調譜と実音譜との読み替え対照表
は説明の後に載せるので、説明の要らない方はそちらに飛んでいただいて結構です。

12 の「高さ」

西洋音楽は一般的に 12種類の「高さ」を扱います。

以下の説明は下の譜例を見ながら読んでください。
五線譜に玉を置くと、C D E F G A B という7種の音高(目立つように赤玉)と、そのオクターブ位置(=音域)を表せます。

CとD、DとE、FとG、GとA の間のスキマは広めで、もう1音挟み込むユトリがあります。
その「もう1音」を ♯/♭ を付けて表示します。
下の譜例で、上昇形では ♯、下降形では ♭ を付けた音がそれですが「同じ位置のスキマ」

を埋めた音は、♯と♭とで見た目は違いますが聞こえる高さは同じ音です。
その様子を「異名同音」と呼びます。
(厳密に言えば、平均律では同音で、純正律では異名異音となります)

EとF、BとC の間のスキマは狭いので間にもう1音は挟み込めません。

半音と全音

上の譜例で「すぐ隣同士」の距離を「半音」、
「隣りの隣り」を「全音」と呼びます。

ちなみに「距離=音の高さの違いの度合い」を「音程」と呼びます。

つまり「半音2つ分の音程を全音と呼ぶ」と言えますね。

「オクターブ」とは

前ページ譜例は、12種類の(名の付いた)音高が 3 or 4つの音域に亘って存在する様子を示しています。

高さは違っても「同じ種類の音だ!」と認識しうる音高同士を、同じ名前で纏めてるわけです。
譜例の更に上にも下にも、可聴帯域(人が音として感知しうる周波数帯域)いっぱいにこの連続は続いてます。

たとえば、Aと名付けられた箇所の真ん中の音の周波数を 440hz とするなら、
下の玉は 220hz、上の玉は 880hz になります。

つまり、同じ名前で纏められた同士の周波数は「2倍/2分の1」といった関係にあるわけ。
そういった周波数関係にあると「同じ種類の音」と人間は感覚するわけですね。

詳しく言えば、周波数が 2・4・8・16・32倍(or 分の1)同士の音高は同じ名前になり、
3・5・6・7・9・11・12・14・14・15・17〜31倍 のとこは違う名前の音となります。

つまり、同じ名前となる音同士の周波数関係は、
素の(低い方の)音の周波数を Xhz とするなら
「X x 2のn乗」で表されます。

そういった「同じ種類だけど高さは違う」って音同士の様子を示す言葉が「オクターブ」です。

前図にて、同じ名前のもとに縦に並ぶ数音はそれぞれ「オクターブ違い」の関係にあり、縦向きにすぐ隣りの音同士の距離は「1オクターブ」と呼ばれます。

「1オクターブ違うけど同じ音」とは、
ある音高とその2倍(or 1/2)の周波数の音高との関係を指してるわけです。

さて、逆に、
1オクターブという距離の間を12等分して、それぞれの目盛りに名前をつけたのが前図、
とも言えます。

ところでその言葉は、ザックリと曖昧に「音域」のことを指す場合もあります。
バス歌手とソプラノ歌手が同じメロディーを一緒に歌った時
「上手にユニゾンしてるね〜、でも実はオクターブは違うよね」
などと使われます。

半音階 と ○音音階(○は数字)

上の譜例は、半音ずつゾロリと並べたモノサシのような図です。
その様子を半音階 or 12半音階と呼びます。

半音階をそのままの順に昇ったり降りたりと演奏すると、同じ音程(ある高さではなく距離のことよ!)で高さが移り変わってるように聞こえます。
どの音も「自分こそが主人公だ!」ってアイデンティティは持たないし、特定の色彩感は生じません。

厳密には、始める音とか折り返す箇所の音に若干の引力感は生じますが。

さて、その 12音のうちから「○音」を選び出して並べると、選び方次第で
「我こそは主人公」といったアイデンティティや、
その音群全体の醸し出す明暗といった、色彩感とか表情を帯びるようになります。

そうした性格を帯びた音高群のことを特に「音階」と呼び、それを構成する音高数に応じて「○音音階」と呼びます。

選ぶ数としては、2〜8音を考慮するのが一般的です。
そのうち、最初は「7音音階」について理解するのが、音階の世界を把握する入口として一般的です。

7音音階だと、半音と全音の組み合わせで、1オクターブの間をだいたい満遍なく埋められます。
どの位置に 半音/全音 があるかに依って、その音階の色彩が決まります。

有名な
「長調の音階=メイジャースケール」
「短調の音階=マイナースケール」
も、沢山ある7音音階の一種です。

倍音列と音階の明暗

この項目はザックリ書くんで理解不能で結構です、が、この段階で目を通しておくと次項目の理解の助けになるかもしれません。

この世に「自然倍音列」ってものがあります。
音階の明暗といった表情は、倍音列に近いか遠いかで決まります。

詳しく言うなら
「基音を同じくする音階と倍音列、
 相互の構成音の一致/不一致の様子により
 音階の明暗など表情は決まる」
です。

解りやすい説明はこのブログの検索窓から「倍音列」で探してみてください。

メイジャースケール(=長音階)とは

いわゆる「長調の音階」、
「ドレミの歌でのドレミファソラシド」のこと。

西洋音楽を理解する上で大切なモノサシとして使われる7音音階。
歴史上おそらく最も多用され有名な音階。
いくつもある「明るい音階」の代表的なもの。

とはいえ、19世紀後半以降はこれ以外の明るい音階の活躍の場も広がったので、それ以前のように絶対的ヒーローとして扱うと、様々な見誤りを生みかねない現代、ではあります。

とはいえ、音高とリズムを書き表すのに一般的な「五線譜」が
「Cメイジャースケール=ハ長調の音階」
を書き示すのに最適化して作られてるので、
音階の様々を把握するモノサシとして支配的な存在ではあります。

↓に C音を主人公の音高としてメイジャースケールを例示します。

スラー記号で結ばれた2音の距離は半音、角張った括弧で結んだ2音間は全音。

全全半全全全半
「という順で並んだ7種類の音(8音目は最初の音の1オクターブ上)」
ってなスガタカタチをメイジャースケールと呼びます。

詳しい名前は メロディックメイジャースケール=旋律的長音階 です
(以降、それをMMと略称します)。

半音と全音の登場する順番/位置が変われば、違った色彩の音階となり、名前も変わります。

スガタカタチに付けた名前なので、スガタカタチを保っているかぎり、始める音高が変わっても(=全体の音高が変わっても)メイジャースケールであることに変わりはありません。
それが「キー」って概念に繋がります。後で詳しく触れますね。

ディグリーとは

メイジャースケールの1音目をⅠ、2音目をⅡ…と数字で呼ぶ方法。

昔の音楽学者さん達の歴史的多数決で
「音階や和音の様子を測るモノサシをメイジャースケールにしましょう」
ってことになったようで、その現れですね。

ある音階にメイジャースケールとは一致しない音高が登場する場合、
「♭Ⅲ」とか「♯Ⅳ」といった風に臨時記号を付して書き表します。

逆に、♭/♯ を付けたディグリーを含む音階であれば
「メイジャースケールとは違う音階なのだな」
と思ってよいってことです。

音名とは

「五線譜の何処に玉が置かれてるか」
を示す呼び名。

移調楽器用に書かれた移調譜に於いてもそれは変わりません。

五線譜に対しての高さを絶対的に示す呼び名と言えます。
(絶対音感って言葉とは無関係ですよ!)

五線譜のド真ん中を「A」としてそこから上に向かって ABCDEFG と表します。
オクターブの違いを A3 など数字を付けて呼んだりもします。

階名、階名唱法、移動ド唱法 とは

音高を示す言葉を「歌詞として」歌うのは、人に旋律を正確に伝えるのに便利です。
ですが、ディグリーをそれに用いるのは不便です。
1音節では発音できないからです。♭/♯ が付けば尚更です。

そこで発明されたのが階名です。
MMの各音を1音節で発音できるよう作られました。

MMの1音目を do、2音目を re、3音目を…。
起源と歴史はググれば出てきます。

歌うのに便利な階名を使って、音高を明示しながら歌う方法を「階名唱法」と呼びます。

MMって階段の1段目、2段目、3…に付けた名前だから、
1段目がどの高さにあっても(=主音がどの高さでも=どのキーでも)、
各段に付けられた名前は変わりません。

do の位置が 12種類に移動しうる唱法って概念を「移動ド唱法」と呼びます。

1音歌っただけで、主軸となるキーや、キーに対するその音の機能性やらを特定、あるいは幾つかの可能性から推定させうる働きを持ちます。

音名唱法と固定ド唱法

音名唱法とは、音名(ABC…)を歌詞としての音高明示唱法です。
ディグリーよりは短い発音で済むので比較的便利です。

階名唱法では、1音歌ったその瞬間に「キーを特定する」
=「MMの主音がどの音なのかを特定する」って機能がありますが、
音名唱法にはそうした働きはありません。

とにかく「その音が、五線譜の上の何処にあるか」を示すだけです。

階名を使いこなす為には、音階やキーの仕組みを理解する手間がかかります。
ので、
階名唱法を使わない誰かとコミュニケートする際には便利な方法となります。

ただし、
移調譜と実音譜の混在する環境だと、玉の見た目と実際に鳴る音とがズレるので混乱の素。
「実音では○」とか「inEb では○」といった言い方が必須となります。

さて、もう1つ、
面倒を生みかねないが実は本国では最も流布してる唱法、
があります。固定ド唱法です。

音名唱法の C を do、D を re、E を mi …と置き換えて音名歌唱する方法。

この場合あくまでも音名唱法なので、
キコエはドレミですが、
キーとかキーに対しての音高の機能性を表す働きはありません。

歴史的には、イタリアなど声楽の世界で流布し固定化された方式なようです。
現在では、ラテン語圏ではほぼ支配的な方式なようです。

本国の教育指導要領では「移動ド唱法を身につけさせるべし」となってますが、
教師の多くが固定ド唱法で育ってるので有名無実なのが実際。

固定ドの人と移動ドの人との「話し始め」が混乱しやすいのは想像に難くないでしょう。

話をしてる相手が固定ド唱法の場合は固定ドで話してあげるのが親切です。
移動ドの人は固定ドでも話せるけど、固定ドの人は移動ドでは話せないからです。

ソルミゼーションとは

階名唱法・音名唱法、いずれにせよ音高に「ラベリング」して歌唱することで、音高を明示しつつ歌うことをソルミゼイションと呼びます。

階名唱法(≈移動ド唱法)の世界では音高特定のみならず、
如何に音楽的諸情報を読み取ったり伝えたりするか、
それら方法に熟達する哲学やトレーニングを究めること、
その全体を示す言葉です。

第7音「ティ」とは

イタリア語式の発音では ドレミファソラシ
ですが、
英語では ドレミファソラティ です。

「ドレミの歌」の歌詞でも「一杯の紅茶」の「tea」で代表される「ti」です。

筆者も学んだボストンのバークリー音大で使われてるのは英語式です。
本稿でもそれを使って進めます。

12音式階名唱法

俗にバークリー式などと呼ばれることもありますが、19世紀末にハンガリーのコダーイさんの提唱した方式がルーツでしょう。
音楽教育の世界で現代的ソルミゼイションの活用を提唱したのが作曲家としても名高いコダーイさん。

 do re mi fa sol la ti

…は確かに1音節ですが ♭/♯がつくと途端に歌いにくくなります。
(第5音を sol と綴るのは起源の名残が習慣化したもの)

そこで、半音階を「1音節で歌える工夫」が発明されました。
ここではコダーイさんのやり方でなくバークリー音大式シラブル(発音)で紹介します。

C音を主音(主人公の音 ≈ 色彩を比較すべき倍音列の基音)とすると↓こうなります。
もちろん、キー(主音の位置)が変わったら「見た目の高さ」はそのままスライドします。

モード(=旋法)とは

歴史的な話は脇に置いて、実態としての理解を紹介します。
(ここから3項目、音階学習初心者はピンと来なくてもよいです)

少し回り道して、前提となる概念の説明から始めます。

MM のような「母体となる音階」は、内在する各音それぞれを主音として扱えます。
母体となる音階(=ペアレントスケール=PS)はMM以外にも幾つか在ります。

「主音として扱う」とは
「主音と感じられるように節回しや和声進行を工夫する」
ってこと。

「主音と感じられる」とは
「旋律や和声進行の中で帰着引力の最も強い音高と感じられる」
ってこと。
で、
ちょっと難しい言い方ですが、、
「その音を基音とする倍音列の存在を暗示し、
 その構成音群との比較で音階の明暗/色彩などを感知できるような状態、、
 それを実現すべく工夫する」
ってことでもあります。

さて本題です、モードとはなんぞや

PS の第1音を主音とする音階を第1モード、第2音を主音とするなら第2モード…
と呼びます。
実態としてはソレダケのことです。
PS が7音音階なら第7モードまであるわけです。

PS が MM の場合、
 (名前なんて覚えなくてもいいんですが紹介しときます)
第1モードは、明朗な7音のメイジャー音階で_イオニアンと呼ばれる。

第2は、ちょっと暗くて、エキゾチックなマイナー音階、暗いブルーズ音階とも_ドリアン。

第3は、なんとも暗くて、スペイン風味なマイナー音階_フリジアン。

第4は、妙に明るくて、少し滑稽なメイジャー音階_リディアン。

第5は、明るいが少しクセのあるメイジャー音階、明るいブルーズ音階とも_ミクソリディアン。

第6は、しっかり暗くて、クラシック音楽で支配的なマイナー音階_エオリアン。

第7は、居所不確か、より暗いマイナーというかディミニッシュト音階_ロクリアン。

他の PS にもそれぞれ7つのモード(明暗/色彩)と名付けがあります。

モードについて詳しくは↓
『カエルとアラレで音階名人・第2巻』 http://bit.ly/KA_kaeruarare2

ダイアトニック、幹音/派生音

ざっくり書きます。

全全半全全全半 って並びの MM とその転回形(=7つのモード)を
ダイアトニックスケール(=全音階、、変な訳語w)と呼びます。
(語源については当ブログで何度か書いてるんで検索してみてください)

つまり、その並びではない PS はダイアトニックスケールではないってこと。

ただし現在では、
いずれかの PS に属する音遣いであればダイアトニックで、
それに外れた音遣い(アウトした音遣い)ならノンダイアトニック、
といった言葉の使われ方もしばしばされます。

厳密な言葉遣いなら、
その前者は「その PS の幹音」で、
後者は「派生音」となるわけですが。

クラシック音楽でのメイジャーとマイナー

ざっくり書きます。
クラシック音楽の歴史に於いて、テレマン、ヘンデル、バッハといった、旋法(モード)の扱いを洗練させた時代=バロック時代を経て、
ハイドン、モーツアルトといった人達が、和声とその機能性を活用して音楽を組み立てる方法=機能和声法を確立しました。

そこでは MM に含まれる諸モードのうち、
第1モードがメイジャー(長調)の、
第6モード&必要に応じたその変形、がマイナー(短調)の
代表選手として支配的に使われます。
機能和声法の必要を最も便利に満たす音階だからです。

そんな時代が19世紀半ばまで続きました。
音楽教育の世界では未だに、その2つを長調/短調の代表として勉強を始めることになってます。
ところが、
現実の音楽では、それら以外のモードも日常的に使われています。

古典的音楽教育のプロセスが、現代の音楽の理解にとって弊害になることも多いのは知っておいたほうがよいでしょう。

クラシカルな理論体系では、ジャズ音楽にて当たり前な出来事を、説明不能とか例外とか言いがちですが、モーダル(汎旋法的)な理解をすれば説明できることばかりです。

12key でメイジャースケールを並べてみる

12種の音高すべてを主音とする MM を列挙します。
この下の画像2枚、それぞれの下のほう幾つかは「異名同音」を含みます。
Gb MM と F# MM、Db MM と C# MM、Cb MM と B MM、が異名同音です。

全キーでの MM に慣れる佳い練習法

「ドレミの歌」を階名で歌ったことがありますよね?
あの歌詞を思い浮かべながら、この表を参考に全キーで演奏してみましょう。
それが最善の練習です。

ちなみに、
ドレミの歌の初出は映画「サウンド・オブ・ミュージック」、
そこで女優ジュリー・アンドリュースは「実音 Bb MM」で歌ってました!
それって素晴らしいことですよね♪

マイナースケール(=短音階)とは

いわゆる「短調の音階」、簡単に言えば暗い音階ってこと。
(ここから4項目はマニアックなので解りにくくても気にせずOK )

ざっくり結論を書いてしまうと、
7音音階にて「Ⅲ」の音に♭をつけて「♭Ⅲ」
とすると暗い音階になります。

Ⅰの音を基音とする倍音列で「測る」と、♭Ⅲ の音は「暗さ」を人に感じさせる
働きがあるからです。

単純に MM の Ⅲ を ♭Ⅲ にすると、
メロディックマイナー(=旋律的短音階=Mm)となります↓

その他のペアレントスケールって?

↑の Mm は 全半全全全全半 で、MM とは別の PS と扱われます。
この PS にも勿論、7つのモードがあり、それぞれ固有の色彩を持ちます。

PS は他にも幾つかあります。その詳細は↓
『カエルとアラレで音階名人・第2巻』 http://bit.ly/KA_kaeruarare2

マイナースケールには沢山のヴァリエイションが…

♭Ⅲ だけでなく、♭Ⅵ、♭Ⅶ、♭Ⅱ、♭Ⅴ、も「暗さ」を表す音です。
それらを組み合わせると、何種類ものマイナースケールが発見されます。

そのうちに PS と扱われるものも在りますが殆どが「ある PS の転回形」です。
その詳細はやはり↑のリンクの書籍でどうぞ。

ディミニッシュト/オーギュメンティドな音階

メイジャーかマイナーか、は Ⅲ か ♭Ⅲ かで決定されます。
おおかたの音階(PS にせよ、モードにせよ)はその2つに大別されます。

更に細かく分けるなら、
・マイナーであり且つ Ⅴ が ♭Ⅴ だとディミニッシュト系
・メイジャーで且つ Ⅴ が ♯Ⅴ だとオーギュメンティド系
とも分類されます。

メイジャースケールにも沢山のバリエイション

メイジャースケールにも、Ⅲ 以外の音への ♭/♯ の付け方次第で
様々な可能性があるわけです。それらについても詳細は↓
『カエルとアラレで音階名人・第2巻』 http://bit.ly/KA_kaeruarare2

機能による音階分類

形と響きからではなく、和声進行に於ける「機能」によっても分類されることがあります。

トニックな、ドミナントな、サブドミナントな、
トニックマイナーな、サブドミナントマイナーな、
トニックディミニッシュトな、スーパーサブドミナントな、
ブルーズトニックでメイジャー/マイナー/ディミニッシュトな、、などなど。

その詳細は…煩雑になりそうなんで稿を改めますね。

移調楽器と移調譜とは

って項目から次回「_その2」を始める予定です。オタノシミに〜♪

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