フルートのリードミスみたいな奴_原因と対策_その1

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フルートで変な音出しちゃうと「音が割れた~」とかってよく耳にしますよね。
「割れた」なんて恐い言い方ですね。
それね、
割れたのは音でなく吹いてる人の心が、ってことなんじゃないかな?、、よけい恐いっ(^_^;

割れなくても高くヒックリ返ったり、下に落ちちゃったり、思わぬ違う音が出てガッカリなことってありますよね。

実際はナニが起こってるんでしょうか?
現象の分析と対策を考えてみますね。
万年初心者の四苦八苦な実験メモです。

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リードミスって言葉はクラリネットとかのもんだけど…

クラリネットやサックス界にはリードミスって言葉があります。
思わぬタイミングで、思わぬ高さの音、
特に、とんでもなく高い音がとても大きい音で鳴ってしまう現象。
その原因考察は↓で書きました。

リード楽器ではとっても派手に現象するので猛烈に心折れます。
大抵は、楽器の正当な性能として「出るはずの倍音」が奏者の誤操作で出たもの。
でも、出そうと思って出たわけでないのでクジケるわけ。

テレ隠しと、自分への慰めを、
そして合奏の仲間達への言い訳も込めて、
「悪いのはリードなんだよ~」
と、自分のせいじゃないことにしてアイデンティティ崩壊を回避します。
リードミスってそんな言葉です。

フルートにも似たようなことは…

フルートではリードミスは起きませんね。
リードは付いてませんから。

でも実は、似た事が起きますね。
とはいえ、クラほど派手な事件にならないので、
人格崩壊回避として楽器のせいにせずに済むのでしょう。

思わぬタイミングで思わぬ高さに飛んでしまうってこと。
幾つかのケースがあるようです。

1)本来より高い音が出ちゃう
2)本来より低い音になっちゃう
3)なんかガビガビって音色になっちゃう

1と2は、明らかに「同じ運指で出る可能性のある別の倍音」が出ちゃったってことですね。

3は、本来出したい音にそのオクターブ下の音が混ざって出るとガビガビ言う奴。
サックスではファズとして珍重される現象。
初心者だと第2オクターブの E と F で起きやすいですね。

そういった出来事は、起こりやすい音が決まってます。
その原因を探り、対策に繋げたいものです。

倍音域を超える時にも

↑の3つと少し違うけど、クラだと派手なリードミスの原因になりやすいこと。

「倍音域を越える行き来の瞬間に、一瞬 ピ って高い音が混じる」

フルートだと、第3オクターブの音から別の音域にスラーで行く時に ピ って一瞬挟まることってありますよね。
逆の動きの時にも起こります。
より高い倍音が鳴ってるようです。
それもなんとかしたいもんです。

「ある運指の倍音」というよりか、
パッドが閉じるか閉じないか半端な状態の時に出る、何故だか高い音、があるようでもあります。
だとすれば先ずは、適確な運指、が解決の糸口なのでしょう。

さもなくば多分、音高遷移の直前直後での、
 ・口腔内容積&形状と呼気圧とのバランス
 ・アパチュアの微妙な操作
などで解決に近づけるもの、、みたい、、どうかな?

その時に、
呼気圧を一瞬消極的な感じにしたり、
アパチュアを潰すようにしたり、
口腔内容積をギュっと潰してみたり、

そんなことで誤魔化せる気はしますが、
一瞬とはいえ響きはショボくなり、
音楽は繋がって流れなくなっちゃうんじゃないかな、、、
ん~、、それも解決法の一部として活かせるのかな、、、

まだ自分の技量では判断の届かないとこなので、
近いうちにフルートの上手な人に、解決に至った経緯をインタビューします。

クロスフィンガリングを行き来する狭間で…

「ある指を離すと同時に、別のある指は押す」
そんな動きをクロスフィンガリングと呼びます。
その瞬間にも ピ あるいはなにかしら濁った響きの一瞬は起きやすいですね。
それもクラだと派手なピキ~~っ!の原因になりやすいです。

運指の様子が、前の音でも後の音でもない、中途半端な状態の時に鳴ってしまう妙な音ですね。

この問題は、運指操作の試行錯誤で回避するしかないのでしょう。

第3オクターブだと、クロス以上に「フォーク・フィンガリング」も多くなりますね。
ある指を押し、そこよりも先端側に空いた音孔を挟んだ向こう側で、また押す指がある。
って文字にすると面倒クサイですが、高音域のヤヤコシイ指遣いのことです。

フォークの前後には、より複雑なクロスが起きます。
そこでも ピ は起きますね。

隠れた倍音域越え

第3オクターブ以上だと、見かけ上は同じ音域に思えても、
 ・なにかの音の第3倍音
 ・なにかの音の第4倍音
が近い所に混在してます。

すぐ隣りの音だからと油断してると、倍音域越えの ピ が鳴るようです。

リングキーの楽器だと…

クラだと音孔の塞ぎが不完全でスキマがあり、それでも無理に鳴らそうとするとリードミスの素となります。

リングキーのフルートでも塞ぎそびれは起こります。
ですが、鳴らしにくい・鳴らないという結果になるだけで、そこで無理に鳴らそうとして、より高い倍音が元気よく鳴るという結果には至りにくいように印象してます。

とはいえ手元にリングの楽器が無いので充分な検証はできてません。
そのうち詳しく調べたいです。

Eメカ付きのイイ楽器ほしいなぁ…

筆者の使ってる古い笛は Eメカついてません。
たまに、ついてる楽器を吹くと、なんて楽珍なんだって思います。

ある舞台で第3オクターブのEが頻繁に登場するシーンがありました。
しかも、そ~と~緊張できる場面で。

Eメカ付いてないとですね、、ホゲっと低いのが鳴ったりしやすい。
緊張してるともっと酷いことに、その上の A が鳴ります。
しかも、本来の E よりずっと鳴りやすい。
いったんそれが鳴ると、なかなか気持と身体はリセットできず高い A を連発。。。orz

ある日、緊張のシーンで発症して撃沈しました。。。(泣
それをきっかけにナントカセニャと思ったわけです。

本来出したい高さよりも出やすい倍音があると…

本来出したい音高と同じくらい出しやすい倍音が1つあるいは複数あると、事件は起きやすいんでないかな?
と思い当たりました。

どんな音にどんな「別の倍音」と「それぞれの出やすさ」が含まれてるか、、

それを把握しておけば対策もしやすいんじゃないかな?
というわけで実験観察をしてみました。

…の前に、要確認

この下の実験結果を読み解くには倍音列の知識が不可欠です。
ぜひ↓を見て、ざっくりと理解してから戻って来てくださいませ m(_ _)m

まずは普通の運指群での観察

第3オクターブ以上は面白すぎるので、あとにとっておきます。
今回は、それより下の音域での観察を紹介します。

と言いつつ、第3オクターブ下端の C# から下に向かって並べますね。
そこから下が「第2倍音の音域」ですので。

以下、運指を文字で略記します。
「穴が空く場所」でなく「押す指」を表します。

 T or B _左親指、T はブリチアルディキーを押さない方、B はブリチ。

 1 2 3 _左の人差し指・中指・薬指

 G# _左小指

 4 5 6 _右の人差し指・中指・薬指

 Eb C# C _右小指

 L _右手側に2つあるトリルキーの手前側の奴。Dトリルキー。

 R _向こう側の奴。D#トリルキー。

 0 _左右とも、123456 いずれも「押さない」ってこと。

まずは
「普通の運指」「普通の替え指」ないし、
音程補正などのためによく知られてるであろう運指、
と、
筆者が苦肉の策で見つけた「フルートのギジレジ」
について並べます。

実験に使った楽器は、
1974年前半製のヘインズ・ハンドメイド・ヘビー管でカバード。
その年の後半からデボースケールに変わったそうで ルイ・ロットを真似た伝統的スケールで作られた最後期。

音程の癖は、まぁ、今の楽器と比べれば酷いほうです。
愛着は湧きます(^_^;
たまにアルタスとかヤマハとか吹くと、あぁ、モダンな楽器ってなんて楽なんだろって思います。

では実際の倍音の様子を見てみましょう!

倍音構成をご覧くだされ♪

< C# > 0 | 0 Eb
右小指 Eb キー以外どこも押さない普通の運指

画像の見方から説明しますね。
下から上に向かって時間が進みます。
左から右に向かって、周波数が「低~高」となります。

下の鍵盤が便利です。
普通この手のグラフは周波数表示ですが、このアプリは我々に優しい鍵盤表示\(^O^)/

上の鍵盤は、下の鍵盤がどの音域を見せているかを表示してます。
明るい灰色の範疇がグランドピアノ88鍵の範囲で、オレンジ色の領域が、下の鍵盤の居る位置です。

下から上に向けて「5本の帯」に見えますね。
「1つの運指のまま、音を5つ鳴らした」(5種類とは限らない)
という見た目です。

☆1本目の帯。
下にある鍵盤のすぐ上の帯、1箇所だけ赤い線になってます。
そこが、実際に鳴らしてる第3オクターブ下端の C# です。
その左側、1オクターブ下にモヤモヤと「本来の基音」が見えます。

本来の基音からの倍音列が並びます。
赤い線の左側のモヤモヤした C# から右に向けて、
1オクターブ上の C#(赤い線)
そこから右に向けて G# C# E# G# B C# D# E# 
と、緑の線が見えます。
倍音列どおりの音程順列ですね。

ですが、クッキリとモヤモヤがありますね。
実際に鳴らしてる赤い線の C# を「新たな基音」として、
その倍音列が「クッキリ」な線となってます。

本来の基音の倍音だが、
新たな基音の倍音には含まれない音、
がモヤモヤと不明瞭な線になってます。

つまり、本来の基音からの倍音列が、
「在るには在る」が、
その第2倍音が強く鳴らされてると、
それが新たな基音として、
その倍音列が明瞭に構成される、

ということですね。

第2次倍音を新たな基音とした倍音列なので、
本来の基音から数えるなら偶数次倍音(2の倍数)だけが明瞭なわけです。


2本目の帯に進みます。
本来の基音=第2オクターブ下端の C# を鳴らしました。

1本目では新たな基音から数えて、第10倍音までは目視できます。
それ以上は音高を特定できない「ノイズ(噪音)性高域成分」に満たされます。

2本目では第9倍音までが明瞭と言えます。
ノイズ性高域成分も、わりと低いうちに消えてます。

それがナニを意味するか。

聴体験と照らし合わせると、、
 ・明瞭な倍音が上まで伸びるほど、
「音高の特定性と響きの豊かさが増す」と言えるでしょう。
ノイズ性高域成分も、音全体のパワー感には貢献してるのでしょう。

2本目の帯が貧弱な響きを示してるのは、
筆者の演奏力の貧弱が原因とも言えます。

第2オクターブ下端の C# をシッカリ鳴らせる人なら、
倍音も高域噪音も、もっと上まで伸びることでしょう。


3本目の帯は、また最初の音に戻ります。
さきほどより少し上手に鳴らせてます。
新たな基音からの倍音列が、さっきより上まで読み取れます。

ですが特徴的なのは、
第11次倍音から先は、奇数次倍音のみが明瞭に見えます。
こ、これは事件です!

☆4本目。
本来の基音から数えて第3次倍音の G#。
発音が少し難しかったので、少し高めに入ってから下げてます。

本来の第2次倍音がモヤモヤし、本来の基音は殆ど見えません。
ここでも G# を新たな基音としての倍音列が、第13次までクッキリ見えます。

本来の基音から数えるなら、3、6、9…次、
つまり「3の倍数次倍音」だけが明瞭です。

☆5本目。
最初の音に戻ります。
疲れて低いところからズリ上がった波形 (^_^;
ここでは3本目よりも明瞭に、
「第9次倍音よりも上には奇数次倍音のみ並ぶ」
のが見えます。

☆まとめ。
この運指では、3つの音高を出せます。
いずれでも、本来の基音からの倍音列の姿は保っています。
基音も第2次倍音も、音高感は明瞭で、
1つの属性の中に居るものとして聞こえます。

それは、
第2次倍音を出している時に、アンブシュアの頑張りを緩めると、容易に基音に落ちてしまう環境なのを示している、と言えそうです。

< C >_ 1 | 0 Eb

さきほどの C# とほぼ同じことが起きてるようですが、細かく見ると違いますね。

☆1本目。
赤い線を基音として見て明瞭な緑線を数えると、第10次倍音までは順当に並ぶが、それ以上は「偶数次倍音のみ」が明瞭となります。
それが C# の時とは違う点ですね。

☆2本目。
本来の基音から数えて、第20次倍音を越えてもまだ先、
エネルギーは減っても明瞭さは保ちながら伸びてます。
つまり、C# よりも音高明瞭性はずっと高いということ。

ですが、C# ほどではないが、写真右端に辿り着く前に消えてます。
やはり、響きは割と貧弱ということです。
それは皆さんの聴体験感覚とも一致することでしょう。

☆3本目。
1本目とほぼ同じ。

☆4本目。
本来の基音から見ると「3の倍数次倍音」が並ぶのは先程と同じ。
ここでも、仮の基音から数えて第13次を越えても上の伸びようとしてます。

☆5本目。
最初の音に戻りました。
ありゃ?
写真右端が第19次ですが、そこまで奇数偶数両方とも見てとれますね。

☆まとめ。
超高次倍音が、偶数のみ・奇数のみで伸びていくという出来事は、演奏時の不規則な変化にも左右されるかもしれませんね。
とはいえ、
運指ごとに「そうなりやすい傾向」はあるかもしれません。
実験の回数を増やさねばなりませんね。

本来の基音から数えて、第21~23次あたりに、モヤモヤとしたノイズのピーク(音圧的高まり)が見えます。
楽器の特徴なのか、奏法の特徴なのか…
C# の時にはそのようなピークは、高度の中心点は同じですが、左右はもっと広く分布してました。
ノイズのピークは音高ごとに特徴を示す、ってことかもしれませんね。

< B >_ T 1 | 0 Eb
すみません英語表記です。
ドイツ語風になら H と書くとこですね。

☆1~4本目
倍音が並ぶ様子は、さらに明瞭になりますね。
つまり、
管が長いほど音高の明瞭性と響きは高まる
ということです。
マウスピースや頭部管だけだと、音高をアンブシュアで変えられる融通は広いし、響きは貧弱ですものね。

☆5本目
第4次倍音を出そうと挑戦したが、かろうじて失敗したという見た目です。
風音系ノイズが全体域を覆ってます。

無理矢理に高い音を出そうとしたので、第2~3次倍音の音高も上ずって見えます。

☆まとめ。
やはり、22~24次あたり、というか「F9」の噪音ピークが、より明瞭に見えますね。
この楽器の特徴なのか、
フルートというものの特徴なのか、
あるいは、この撮影をした iPad 本体とか内蔵マイク或いは部屋の「固有振動数」との共鳴なのか、、
謎は深まります。

あ、録音した部屋は愛車トヨタ・シエンタの運転席ですが (^_^;

ところで、
いずれの帯でも、その時の基音から見て第3次が強めに出てるのは、この運指の特徴かもしれませんね。

< Bb >_ T 1 | 3 Eb

もう読み取り方は解りましたね。
この運指ではどの帯も、右端まで奇数偶数なく満遍なく並んでます。
ここでは、第4次まで出すのに成功してます。

特徴的なのは、
第3次はすこし低め。で、とっても出しにくい。
第4次、ピッチはまともだが、出しにくい。

第4次の上にも、それを基音とした倍音列が見て取れます。
それは、本来の基音からすると「4の倍数次の」となってます。

この運指でもやはり「F9」の噪音ピークはありますね。
その少し上「Bb9」にもウッスラとピークがあるのも先程からです。

< Bb >_ B 1 | 0 Eb
ブリチでなく右人差し指の左にある Aisレバーを使っても同じですね。

さっきのとほぼ同じ様子ですが、
第3次倍音(4本目の帯)はずっと出しやすいです。

で、本当に意外なことですが、
全体に亘って、微妙にですが、
正規運指よりもブリチアルディキーを使った方がモヤモヤが多く見えます。
そのモヤモヤは、音高の明瞭さの低下の素です。

響きの力強さも、それぞれの2本目の帯、その右端を見れば差は歴然です。
それを見てから、その左側に目をやると、モヤモヤの差も判りやすいかと。

< A >_ T 1 2 | 0 Eb

これまで以上に、倍音の仕組に適い不規則な変化は殆ど見あたりません。

帯の6本目は第5次倍音、低めの C# の発音にトライしつつ失敗したの図なり。
F9 辺りの噪音帯は相変わらず。

< Ab >_ T 1 2 3 G# | 0 Eb

大した事件は起きてません。
倍音列の理屈通りに並んでます。
この楽器はよくできてるってことですね。

意外とですね、それって簡単なことでは無いのですよ。
パンフルートは各音高ごとに1本ずつの管があります。
それぞれが純粋に綺麗な倍音列を持てます。
ところが、
フルートなど西洋木管楽器は、1本の管に沢山の音孔を空けて、管長を変えた「フリ」をします。

「この管長にしたい」の先にまだ、穴開きの管が続いてます。
それが悪さをして倍音列に歪みを生みます。
その歪みはインハーモニシティと呼ばれます。

なんとか辻褄を合わせて、なるたけ倍音が綺麗に揃った各音を実現するのは、相当大変な試行錯誤の結果なんだと思われます。

あ!
例の F9 辺りの噪音集中帯にて妙な時空の歪みが見えます。
演奏音は低めからズリ上がってるのに、そこだけ逆の形になってます。

6本目の帯は、第5次倍音 C が辛うじて出つつも玉砕したの図。
頑張ってアパチュアを潰したのでピッチが上ずってます、その帯にいる倍音すべてゾロリと。

< G >_ T 1 2 3 | 0 Eb

これも綺麗に並んでますね、平和です。

< F# >_ T 1 2 3 | 6 Eb

穏やかに見えますが、事件は起こってます。
6本目の帯。
第5次倍音 A# の発音に成功してますが、、
本来の基音~第4次倍音が「居るはずの所」を示すモヤモヤ。
それらが全てだいぶ上ずってます。

本来の倍音列をゾロリと持ち上げるような無理な吹き方をして、やっと出せる音高、ってことなの、かしら?
翻って観察すると、その現象は Ab, G でも同じく観察できました。

本来の基音をこれだけ上ずらせないで第5次倍音を出したとすると、だいぶ低くなるはずです。
基音~第4次までと比べると、大幅にインハーモニシティが働く領域と言えるでしょう。

その上に見える倍音のピークの在り方も不思議です。
本来の基音から数えると、
5, 6, 7, 14, 15, 24, 25, 35, 45 次
にピークが見えます(上ずり分を加味して観察)。

理屈からすれば、5の倍数
5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45 …
となるはずですが、、
はてさて、ナニが起きてるのでしょうか?

それとですね、
実はちょっと前からウッスラ気付いてたのですが、、、
「 F9 辺りの噪音集中帯 」
それが、さっきから少しずつ左にズレてきてるかも。

というか、、第5次倍音は上ずってるのに F9 辺りの噪音域は低くなってます。
Bb9 辺りの奴は変わらず。

少なくとも F9 の辺りの奴に限っては、
部屋や測定機材の都合では無いようですね。

< F >_ T 1 2 3 | 4 Eb

この音(第2オクターブの F)はすぐ下の E に次いで割れやすい音ですね。

ここでも先程の事件は続いてます。
第5次倍音は、本来の基音をだいぶ上ずらせるようにして発音に至ってます。

確認できるピークは、本来の基音から数えて、
5, 10, 14, 15, 16, 20, 24, 25, 35, 45, 55
です。
理屈では、
5, 10, 15, 20, 25, 30, 35, 40, 45 …
実際だと、後半では飛ばしとばしになってますね。

意外と大切と思われる別の事件。
下から2つ目の帯。
基音の F を鳴らした時の倍音列の「伸び」が悪いですね。
F# の時と比べて格段に、上まで伸びてないし、
その手前でも明瞭さに欠けます。

最低音域での、左手領域・右手領域での発音難易度の違いは誰もが体験してますね。
右手側のほうが難しい。
F音から下でも、F#音より上と同じような倍音の「伸び」を観察できるようになるのがブレークスルーなんだろな、と想像してます。

< E >_ T 1 2 3 | 4 5 Eb

第2オクターブの E はとても割れやすい音ですね。
つまり、1オクターブ下の基音の方が鳴らしやすい、ということでしょうか。
あまりそんな気もしませんが、とにかく「ツボが狭い」と感じる音です。

さきほどからの事件に変化が見えます。
ここでは第5次倍音を、わりとスルリと発音できてます。
すると、それを基音とする倍音群は、綺麗に理屈どおり並んでます。
本来の基音から数えると、5の倍数次倍音な音が見えます。
もちろん、本来の基音~第4次までも巻き添えに全てが「少し」上ずってますが。
で、第6次も少し出せてます。

F9 辺りの噪音群はまた少し下がってます。
Bb9 辺りのは見当たりません。
やはり、いずれも集音環境由来でなく楽器から出てるようです。

う~む、、この見た目からは割れやすい原因を想像できません。残念なことです。

< E のギジレジ運指 >_ T 1 2 3 | 4 L 5 Eb

右中指を傾けて L を押します。
「ギジレジ」とはナニカ、、筆者の造語ですが、ここに説明は面倒なので、その4文字でこのサイト内検索をしてみて下さいませ m(_ _)m

この運指では、第1オクターブの E は鳴りません。
つまり「割れ」の防止になります。
響きも明朗で pp でも鳴らしやすい。
便利な運指と言えるでしょう。

第2オクターブの E これを仮に基音としましょう。
1本目の帯を見ると、そこから綺麗に倍音列が並んでます。
ですが不思議なことも起きてます。
第2オクターブの E の完全4度下 B にモヤモヤが居ます。
かといって、2オクターブ下に本来の基音が居るようにも見えません。

長6度弱上にモヤモヤが居ます。妙です。
2本目の帯でそれは実際に音となります。
低めの C#
かなり当てにくいですが。

そこから上に向けてピークが、
 ・短3度強上の E
 ・短6度上の、低めの A
 ・オクターブ上
 ・高めの D
 ・E
 ・高めの F
 ・低めの G#
 ・高めの E
 ・低めの G#
 ・A
…と連なります。謎です。
これら謎の音は、どの帯にも影響が見えます。

ここから先には F9 辺りの奴が明瞭に居ます。
頭部管の設計とかに由来する定在的上音なのでしょうか?
Bb9 辺りの奴もウッスラ居ます。

3本目の帯は E
そこからは割と綺麗に倍音が見てとれますが、
謎の音達もその間に居ます。

4本目の細い帯は、出しそびれ。
5本目は、低めの A
もしかしたら、、A と C# が居るので本来の基音は、
見えないながらも、どこか低いとこの A音かもしれません、、謎です。

さて、そこからの倍音は、
2, 3, 4次、と順当に並びますが、4次は少し低い。
5次は普通に低めの長3度。
6次は少し低い。
7次はだいぶ低い、半音近く。
8次が見えず、
9次は普通、
10次が居なくて、
11次は普通に低め。

6本目は B の出しそびれ。
ですが、すぐ上の D のピークが特徴的。

ここで特徴的なのは、
1本目以外はスッキリと発音できていないこと。
つまり、
1本目の音「だけ」が、特に上手に鳴らせる運指ってこと。

< 第2オクターブの Eb >_ T   2 3 | 4 5 6 Eb
左人差し指を上げる普通の運指。

ごく一般的な運指ですが、謎に溢れてます。
第2オクターブの Eb を仮に基音としましょう。
そのオクターブ下は出せないので。
ここでもやはり、基音の完全4度下にモヤモヤが居ます。

1本目。
明瞭なピークを追うと、まともな倍音列がスッキリと上まで繋がってます。
音高明瞭で響きも充分に見えます。
ですが、妙な所にモヤモヤも散見されます。

下から順に…
 G, 低いC, 低いF, 低いA, 低いD, E, 低いAb, 
…謎です。
まるで3オクターブ下に本来の基音が居るかのような、、
とはいえ、そうも見えない。

2本目。低い C、わりと出しやすい。
そこから、まともに倍音列が並ぶように見えて実は、上に向けてどんどん縮まって分布してる。
間に立ってる薄いピークを見ると、数オクターブ下の Ab か G の第5倍音かのようにも見える。

3本目。
これは1本目のオクターブ上としてマトモ。

4本目。
出しにくいが、Ab、、
そこから見ると第4次倍音までは明瞭。
音高感も存在も希薄ってことか。
2本目と同様に、本来の基音は数オクターブ下の Ab かも、と思わせられる。

5本目。
Bb、そこから割とマトモに倍音が並ぶようかに見えて、3次以降は少しずつ縮まって分布。

これも、第2オクターブの Eb 以外は出しにくいので、妙な音にヒックリ返りにくい運指と言えます。

< 第2オクターブの Eb ギジレジ>_ T 1 2 3 | 4 L 5 6 Eb

非常に特徴的。
第2オクターブの Eb を猛烈に出しやすい運指。
他に出せる音は、オクターブ上とその完全5度上だけ。

ただし、第5倍音とその倍数の音は、何故か普通の倍音列よりは高め。
長3度の G 音が高めってこと。
それ以外は普通なので不思議です。

謎の薄いピークは散見。
下から、低いC, 高いG, 低いD, F, A, かなり低いC …
完全4度あまり下に薄いモヤモヤも在り。
謎です。

< 第2オクターブの D >_ T  2 3 | 4 5 6

ごく普通の運指ですが、これも第2オクターブの D を適確に出すのに強力な運指と言えますね。
まともに出せる音は3種のみ。
帯の4本目は D を狙ったが、ほぼ不発。

謎な薄い上音は、低い方から見ていくと、
Ab, かなり低いG, 低いC, Eb, 低いF, Eb, Bb, 低いB, …

シッチャカメッチャカに見えます。
もしかしたらそれが「外しにくい運指」の特徴かもしれません。

< 第1オクターブの Eb >_ T 1 2 3 | 4 5 6 Eb

かなりセオリー通り綺麗に倍音が並んでます。
ただ、特徴的なのは…、
下から5本目。第5次倍音の G。
そこから見た倍音列の第3次以降は、そのすぐ前後に謎のピーク在り。
と、
第6次以降は少しずつ縮まって分布し、7次以降は奇数のみと見えます。

< 第1オクターブの D >_ T 1 2 3 | 4 5 6

かなり綺麗に並んでますね。
ただし、
第6次倍音の A からの倍音列は、上に行くに従って縮まっていくよう分布してます。

< 第1オクターブの C# >_ T 1 2 3 | 4 5 6 C#

下から6本目、第6次倍音からの倍音が、偶数次ばかり強いのが特徴。
奇数のも居るが薄くなってます。

< 第1オクターブの C >_ T 1 2 3 | 4 5 6 C

これは全く理屈通り、綺麗に並んでますね。
Low C管での最低音。
上にヒックリ返りやすい音。

ここまでの経緯からするとモシカシテ、
管の先端か途中にナニカ取り付けて、
倍音構成をオカシクすると、
響きはどこか失っても、
もしかしたらヒックリ返りにくくなる

って発明が生まれるかもしれませんね。

一旦まとめ

今回は、第1&2オクターブの範囲での観察までとしておきます。
この範囲では最大の課題は、第2オクターブの E, F の「割れやすさ」の原因を探ることでしたが、さしたる成果は上がらず残念。

とはいえ、この手のグラフを読む勘所は掴めたでしょう。
近い将来に、第3オクターブから上を纏めます。
倍音(というか上音)の構成が魑魅魍魎だらけになります。
かなり面白くなるはずです。

その音域には「当てにくい」「よそに飛びやすい」音が幾つもあるので、なにかしら原因と対処の発見に繋がる予感があります。

乞うご期待 m(_ _)m

追伸

Eメカ付きの、最近のイイ楽器ほしいな。。。

ほんとは一番ほしいと思ってるのはゲマインハートのレヴォリューションってやつなんだけどね、アルタスもいいな、、

つまり、ベネットスケールもしくはクーパースケールの楽器で、吹き心地が愉しいのを手元に1本ほしいってことです。

はい、祈りを呟いただけです (^_^;

http://www.gemeinhardt.com/gemeinhardt-kgg-generation-therevolution-handmade-flute.html

とか、アルタス 1307

とか、アルタス 1207

とかが手元にあるといいな。
はい、がんばります〜♪

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