サックスで「顎に梅干しを作るな」って本当?

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アンブシュアの話。
「顎に梅干しを作らないように」ってよく耳にしますよね。
アレさ、本当は
「顎に梅干しの種を、、、」
が正確なんじゃないかな、見た目的に(笑
ま、種の上に皮膚が乗ってる様は梅干しの実の部分とも言えますけどね。

冗談はさておき、
「そうするな」とは言われるけど、理由の説明を聞いたことあります?
なかなか無いと思います。
筆者も聞いたことありません。

誰が何故それを言い始めたのでしょうか?
判らないので筆者なりに想像を拡げてみます。

梅干しの種を作らないアンブシュアとは、、
下の歯とその下の骨格(堅いやつら)に、その表面の口輪筋下部(詳しく言うと主にオトガイ筋ね)と皮膚組織(柔らかい奴等)が薄く伸びて張り付くわけですね。

その結果、
下の唇は比較的薄く伸ばされ、形状の安定を得やすい。
文字通りシン・リップ(thin rip)ですね。
いつでも同じ、を尊ぶとしたら理想的なのでしょうね。

いわゆるクラシカルな音色、奏法の理想とは相容れやすいのでしょう。
逆に、融通は効きにくいので、微妙な音程操作の為の替え指といった発想にも繋がるのでしょうね。
と、唇の内側を痛めやすいので歯の上にクッションを置くという発想にも。

いわゆるジャジーな奏法でも同じ、なのかな?
ザックリ言うと、喋るように吹きたいと思うと、その瞬間の身体と心の不規則なユラギも反映できるのはファット・リップ(fat rip)なんじゃないかな、と筆者は思うわけです。

ファット・リップは見事な梅干しの種を安定的に作り続けるアンブシュアです。
もちろん発音と音色については品質安定第一で、と思えばシン・リップを選んでも全くよいわけですけどね。
そう、求める音次第でなにを選ぶのも自由です。
色々な方法を適宜行き来するのも自由なはずです。
それぞれに実現できるサウンドは様々ですから。

ですが「○○すべし」と言われると、端っからその自由は奪われます。
理由の理解も無しに、自由の可能性を手放すのは惜しいと思うわけです。

誰もが憧れのプレイヤーの音に近づきたいと思って試行錯誤すると思うんだけど、その入口で「実はこれなんだよね」という可能性への道を閉ざされるのは残念ですね。

で、ですね、、
前世紀初頭、サックスを教えたり教本を書いたりする立場になった人の多くは元々クラリネット奏者が多かったようで。
古い教本を見るとマウスピースの絵がクラのだったりしますよね。
それも「梅干し」の話には影響してるんじゃないかな?
クラシカルなクラのアンブシュアはまさにそれですから。
もちろん地球は広いのでクラの世界でも色んな構え方やアンブシュアは有りますけどね。

え~と、、なにを言いたいかというと、
科学的な説明なしに「○○すべし」って話は鵜呑みにせずに、
自分が求めるサウンドに向かう為には、あらゆる可能性にトライしていいんじゃないかな、ってこと。

 
ちなみに、
シン・リップとファット・リップ、
シングル・リップとダブル・リップ、
といった概念を↓に詳しく解説したので興味ある方はぜひ御参照くださいませ。
『ギジレジで倍音簡単!』
 http://bit.ly/KT_gijireji

 
追伸。
「普通の音」なんてどこにもないよ。
自分が出したいと思う音、そこへ向かって探し続ける、
それでいいんじゃないかな?

追伸その2。
いや、待てよ、
やっぱ種だよ。梅干し写真、どう見ても顎に出来てるのは種でっすよ↓

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