木管楽器奏者の陥りやすい罠から脱出すべぇ

木管楽器は音高ごとに運指がある。
運指すればピアノのようにその高さの音が出ると信じ込みやすい。

そんなことは幻想。そんな仕組みではない。
信じ込むと盲目というか耳を塞ぎっぱなしになりがち。
自分の出してる音高が適切なのか、聴き分けようとしなくなる。
正しく出せてると信じてるのだから無理もありませんけどね。

音高・音程を判断する感覚の目盛は、誰でも最初は大雑把で当たり前。
大雑把な内は、出した音高が合っていると信じやすい。
信じる限りそのままでも楽しく幸せに居られる。
けれど、目盛りの細かさは進化しない。

その点、無自覚で居ると客観的には見事な音痴なわけだが、本人は気にしてないから、音楽との関係は幸せで居られます。
つまり自分が音痴であろうとは思いもしない。

ですが、ひとたび自分の感覚を疑った途端に、
木管楽器で正確な(その時点で出すべき)音高を「造る」のは難しいのに気づくはず。

ナントカセネバと思った時から、より細かい目盛りを目指せるものです。
そうなって初めて音楽との付き合いもより深まる。

リズムについても同じ。
ドラムやベースが居なくてメロディー楽器だけでもグルーヴを表現しなきゃね。
それができなくてはバンドでのグルーヴの一体感はありえない。
この点でも、興味を持った時から目盛を細かくする挑戦は始まります。

 
筆者自身も大人になってから自分の音痴に気付き、改善の努力をずっと続けています。
同じように気付いてしまった人のガイドとなるような本を幾つか書きました。

サックスで、よりよい音高コントロールを如何に身に付けるか、については↓にまとめてます。
『ギジレジで倍音簡単!』
 http://bit.ly/KT_gijireji

楽器に触る以前、自分の中に良い音高&音程の感知&表現力を付ける工夫 、つまり如何に感覚の目盛りを細かくしていくか、
については↓に書きましたので御参照いただければ幸い。
『なりましょハナウタ美人!_大人ソルフェシリーズ入門編』
 http://bit.ly/KT_hanautabijin

 
(2009年7月、旧HPでの文章の清書再掲)

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