タピオカティー と パンダ、サンバでウ〜っ!

実はオカシイけど妙に説得力のある組み合わせって世の中に沢山ありますよね。

日本の歌謡曲ではサンバっぽい曲でウ〜っ!と叫んじゃうのを耳にする。
サンバはブラジルのもの。
ウ〜っ!の掛け声はキューバ生まれのペレス・プラードさんのもの。
両者は全く関係ない。

ブラジル音楽でウ〜っ!の謎を解く

この島国にはほぼ同時代にアメリカ合衆国からレコードとラジオ放送を通して入ってきたから、ブラジル音楽もキューバ音楽も「なんとなく暑い国の音楽」としてイッショクタにされたのでしょう。

それがこの島国の音楽文化として定着して長いので、今になって強いて否定も訂正もする必要はない。

もはやこの国の音楽の一部。
解ってる者同士なら
「インチキラテンぽい邦楽歌謡にしよう」
で通じるし、お茶の間的には「暑い国っぽい音楽」で事足りるから、さして困らないわけで。

なので、ボサノバの曲でベサメムーチョ!とかテキエロ!とか言われても目クジラ立てませんってばよ♪

とはいえ時々、ルーツを知らないのに事情通な顔をしてデタラメを立派そうに並べる景色には閉口しますけどね。

全国的規模のブラスバンド指導者の研修会で、サンバのリズムに乗せて来場者に「ツースリー」の手拍子をさせた講演者を見た時にはビックリしました。

それは日本のお茶の間音楽文化とは別次元の話。
音楽文化の歴史と先達へのリスペクトは大切にすべき場面での出来事でした orz

サンバはポルトガル語でブラジルの音楽。
「ツースリー」は、スペイン語でキューバの音楽のリズムの骨格となる概念の一種。

おっと、愚痴っぽくなってしまった(^_^;
話を元に戻しますね。

ところでハワイも暑いけど?

ハワイアンはもっと前に来てたからイッショクタにはならなかったのでしょう。
とはいえ「ほぼ同じ」音楽な、カントリーウエスタンのユックリしたもの、と混濁が少ないのはどちらも「典型的な絵がクッツイテくる」からでしょうね。

ちなみに”憧れのハワイ航路”は1948年。
東京キューバンボーイズの結成は1949年。

「ほぼ同じ」とは、、、
20世紀初頭にハワイの王様が、観光地としてのハワイを世界に宣伝する為の音楽を、合衆国の最先端の音楽家に発注しました。

禁酒法時代のシカゴのバンドマンが引き受けたので、ディキシーランドジャズにかなり近いものでした(筆者はそのレコードを持ってて聞きおぼえと解説の読み憶えがあるので確かです)。
ちなみにその頃のシカゴとは、若きチャーリー・パーカーが青春時代を過ごした町なわけね。

第2次大戦後はナッシュビルが発注先だったようです。
カントリーバラッド調の曲調が主流になったわけですね。
ちなみにナッシュビルとは簡単に言えばカントリー音楽の聖地ですわね。

戦前の黒い音から、白い音に乗り換えたとも言えますね。
それが何故か、はさておき、
そこで面白い融合が生まれたようで。

20世紀初頭にはハワイ島でのギター文化に「スライド奏法」が既にありました。
ポワ〜ンとポルタメントを多用するアノ音です。
19世紀後半ポルトガルからハワイ島に伝わったウクレレも同時期には既に一般化していた。

それらをナッシュビルのバンドマンが取り込んでハワイっぽい音楽としたようですね(と筆者は理解してます)。

戦前の黒いシカゴハワイアンと比べると、ギターなど撥弦楽器が主人公の音楽ということで、ハワイとナッシュビルの親和性は高かったと言えるのでしょう。

ラップスチールギターはアメリカの発明品(1930年代にリッケンバッカー社が初出、エレキギターの元祖)ながら、流行楽器としてはハワイから合衆国に逆輸入された、という流れみたいですね。

スライド奏法が現地の音楽の中で定着してたハワイでこそ真っ先に楽器として受け容れられたのでしょう。
なにしろ大きな音を出せたのは革命的で、そのメリットに多くのスライドギタリストが飛びついた、のではないかな。

その果てに「ペダルスチールギター」が作られ転調の自由が与えられたので、アメリカではブルーグラスの時代を越え現代まで使われてるわけですね。

19世紀のうちにはハワイに存在していたらしい「スラッキーギター奏法」簡単に言えば弦をダルダルにしたオープンチューニング、は逆輸入されなかったようで。

そこら辺の様子は↓が掴み易いですね https://store.ishibashi.co.jp/ec/sp/shtml/08-hawaiian
ウクレレの歴史については↓が解りやすい http://www.ukulelepicnicinhawaii.org/about_history.html

ちなみに「スライド奏法」自体は合衆国南部の黒人音楽の中にも発生していたようで、それは「横置き式のスチールギター」とは出会わずに、普通のギターでの奏法として、ブルーズ〜R&B〜ロックと越えて現在に至っているようで。
むしろ黒い人がルーツだぜって説明もあり↓ http://bluesohashi.blog.fc2.com/blog-entry-245.html

マンボでウ〜っ!はウ〜っ!ではなくて…

ん〜、、、全く話が脱線しっぱなしですな(^_^;
脱線ついでに余談。

マンボNo5 などで有名なバンドマスターのペレス・プラードさん。
彼が発する「ウ〜っ!」 こそがマンボの象徴なわけですが、、、

彼の大ファンであるところのパラダイス山元さんに聞いた話。
びっくり仰天です。

御本人に「ウ〜っ!」の上手な言い方を教えてもらいに楽屋に会いに行ったそうで。
じゃぁ言ってみろってんで「ウ〜っ!」と御本人の前でやったら、
「違うっ、そんな風には言っておらん、ワシはディーロと言っとるのじゃ」
で、御本人に叫んでもらったら「ウ〜っ!」としか聞こえない、、、100歩ゆずっても自分に聴き取る能力はなかった、のだそうで。

「dilo」というスペイン語は英語だと「Say it」
日本語だと「言っておしまい!」ってことみたい。
意訳するなら「さらけだしてしまえ!」
ってことならなるほど納得はできますね。

とはいえウ〜っ!としか聴き取れないのもたしか。
身近なラテン界の大先輩たちもウ〜っ!は ウ〜っ!と言ってるもんな〜、、。

、、、事の真意はパラダイスさんに改めて訊いてみる、、しかない、、かな(^_^;

ようやくパンダとタピオカの話

日本唯一の公認サンタクロースの体格とは無関係です。

最近またタピオカティーが流行ってるじゃないですか。
で、パンダとタピオカティーをくっつけた店名を見かけてね。
一瞬無邪気に納得してしまいそうな、、、

ぜんぜん関係ないじゃんっ!

タピオカティーは1983年の台湾が発祥なドリンク。
タピオカという言葉自体はブラジル原住民の言葉。
キャッサバ芋を湯がいた食べ物を指した言葉だそうで。

パンダと言えば白黒ずんぐりむっくりなジャイアントパンダ。
その生息地はザックリ言えば、中華人民共和国の真ん中辺のたいそう高い所。

台湾には居ません。

可愛いからクッツケちゃってイイじゃん!
だとしたらペンギンもシロクマもOKなわけですが、
何故だかパンダには無敵なフィット感がありますね。

それは我々(日本語を使ってる者達)の漠然たる「中華」感がなせるイッショクタのマジックなのでしょうね。

なんですけどね、サンバでウ〜っ!と同じく目クジラを立てることではありませんわね。

そういえば日本の商業捕鯨が復活しますね。
調査捕鯨とは違った取り方になるメリットデメリットはそれぞれ。
とりあえず今までよりずっと新鮮な状態で届きそうなのと、小さなクジラまで捕まえなくてよいので、脂の乗りきった大きくて美味しい鯨だけを食べられるのは歓迎すべきでしょう。

なんですけどね、世界中の納得しない向きに対して如何に冷静に慎重に、ジックリと諦めず、科学的説明を納得してもらうかが課題なのでしょう。
ってな話はついさっきラジオで聞いた話の受け売り(^_^;

はい、日常の妄想駄文でしたm(_ _)m

ところで、
ペレス・プラード先生の御尊像。
カッコよすぎです\(^O^)/

ニッポンのマンボキングと言えば東京キューバンボーイズ。
つい先日70周年記念コンサートでした。
最新盤は↓、、ありゃ、随分とプレミア価格(^_^;

公式サイトなら普通の値段でお買い求めいただけます。
http://www.tokyocubanboys.com/cd.html

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