主音以外から始める音階練習_音程と連符リズム練習としても

本日のレッスンメモ。というか、昨日無茶した自分(高めに吹き続けるってな)の環境復帰に生徒を付き合わせたような(^_^;

自由にメロディを思いつく入口づくりです。
アドリブや作曲でね。

 ・あるキーの主音からしか音階を始められない。
 ・コードの主音から(つまりアヴェイラブルノートスケールの主音から)しか始められない。
 ・昇りは得意でも降りは苦手。
…という人は多いようです。

それだとアドリブの際、旋律の思いつきと実現(技術的に)の足かせに。
使えるスケールがナニかを知っていても、音階の途中からスタートできないなら紡げる旋律の可能性は狭まりますよね?

ちょうどそれが壁になってる生徒あり。
こんな練習を紹介しました。
(いきなりオルタード使え!なんて言わないんで気楽にトライどうぞ)

メイジャーで

iRealPro に色んなパターンで 2-5-1 の伴奏を作ってあります。
 iRealPro(iOS版) iRealPro(Android版)
あるキーの2小節だけを選んでひたすらリピートさせます。

例えば↑の黄色いとこをリピートすれば Fメイジャー
それに合わせて…

トニックFコードのとこで4度のアヴォイドノートBb音を伸ばす箇所がありますが、強いて気にしないことにします。

このパターンに慣れたら…

キーによっては当然難しい。その克服が課題なわけですから。
難しいゾとなったら、より簡単な練習にトライ。

確実に実現可能なことから始め、少しずつ材料を積み足していきます。
これ↓ならたいてい誰でも取りかかって進められます。

この手の練習は、音数が少なかったり伸ばしてたりって箇所で、まともな音高を保ててるかに留意します。

で、↓はついでに5連や7連など連符の練習にもなります。

今度はマイナーで_旋法の乗り換えに挑戦

↓おなじみマイナーの 2-5-1

…に合わせて先ほどと似たような練習をするわけです。

マイナーの場合は「旋法を乗り換える練習」に活かしましょう。

猛烈に遅いテンポなら(上手のFマイナーでやるなら)本来は…
 ・サブドミナント(SD)Gø _ Fナチュラルマイナー
 ・ドミナント(D)C7(b9) _ Fハーモニックマイナー
 ・トニックマイナー(Tm)Fm _ Fメロディックマイナー

…ですが、煩雑になるので入門編としては SDとD を分けずにその1小節を D と扱いハーモニックマイナーだけにします。

ちなみにこの「乗り換える練習」を「この程度から」やっておくと、将来やがてドミナントのとこでオルタードスケールやハーフホールディミニッシュトスケール(通称コンディミ)を使ったり、トニックメイジャーにブルーズスケールを適用したり、あるいは所謂「アウトする」って事々に発展しやすくなります。

ついでに言えば、メロディックマイナーは転回すればオルタードスケールになるので、将来使うオルタードの運指技術準備となります。
(つまり、構成音と運指を知ってても「使える」わけではないってこと)

さて話を戻します、
すぐには「乗り換え」は難しいので先ずはこんな風に。
ドミナントだけ、トニックだけ、に分けてそれぞれを練習します。

この時点でムズカシイゾって人は、上の「3.x」のパターンを応用しましょう。
♭1つだった調号を♭4つにして、E♭ を E♮にすれば Fハーモニックマイナー、加えて D♭も D♮にすれば Fメロディックマイナーとなります。


さて、4と5に慣れたら、上行下行をくっつけて…

するってぇと、ゾロっとオクターブ一気に並べるってのが壁になったりします。
そこで、移動範囲を4音間に狭めてみます。

なのですが、それはそれで新たな壁が湧きます。
自分は「今」ハーモニックなのかメロディックなのか、
を強く自覚してないと混乱しやすい。
それはそれでオツムの使い方の練習となります。

ま、ここまでやればさすがに
「このキーにはこの7音が居るぞ」
「その7音の運指組み合わせはゾロっとこんな動き」
ってのが染みつくでしょう。

で、
「この音はこのキーの何番目の音」
ってのも定着して、、くるといいなぁぁ。
あ、移動ド唱法の人なら一瞬でしょうけどね。

もちろんここまでを12キーでやります。

むしろ音程の練習として…

本来の目的はとっくに無問題な人にとってはむしろ音程とリズムの練習として佳いネタになるかと。
日々の自戒をこめて自分でもゆっくりやってみます。

チューナーと、実際の楽曲でも

生徒達と実際に触れてみての追伸。

傍らにチューナーを点けっぱなしにしといて「ときどきチラリと」見るとよいでしょう。
確かめるのは大切。
あ、iReal Pro とチューナーの基準ピッチは揃えておくこと!

と、
コレと併せて、実際の楽曲をかけながら、わりとユックリな(ロングトーン中心な)節回しでセッションする時間も大切。
iReal Pro よりも、合ってるズレてるを感じやすいし、より音楽的な時間になるから。
筆者は AppleMusic で Jpop最新ヒット曲集とかかけっぱなしにして、ってのが好き。
もちろんチューナーは傍らにね。

最近の Jpop、多くが 441Hz で時々 440、稀に 442 って感じみたい。

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