レッスンのメモです。Autumn leaves 枯葉をネタに2回目。
セッション初心者の必修曲ですね。ジャズ研の新入生も必ずって名曲。
簡単な曲ですよね~
うそ(笑
マイルスさんキャノンボールさんの遺した名演ゆえ、如何に構造がシンプルでもナメちゃぁいけねぇって気にもなります。
ま、気楽にいきましょう♪
まずは、(アルトサックス向けに inEb)
・1段目は Gメイジャー
・2段目は Eメロディックマイナー
…と大雑把にイッパツでのびのびと繰りかえします。
1段目は、Gイッパツでなんの問題もなし。
繰りかえしてるうちに、アヴォイドノートの違和感に気付けばシメタもの。
ワザとその音を伸ばしてから解決させたり、
小節の後半でワザと鳴らして次の小節まで伸ばして「先取音」を体験したり。
2段目は、Eメロディックマイナーのイッパツだと、
1~2小節目で違和感を感じることがあります。
そこで試しに、Eナチュラルマイナーのイッパツで通してみます。
やはり、2~3小節目で違和感を感じることがあります。
そこで、
・1小節目 Eナチュラルマイナー
・2小節目 Eハーモニックマイナー
・3小節目 Eメロディックマイナー
なるほどなるほど!
違和感の解消に納得してくれれば幸い。
3小節目の E Mm の第6&7音は、聞き慣れてないとドキっとしますが、
慣れれば「あぁ、コレだよね~」と思える普通のカッコいい音です。
ここまでの「イッパツ+α」のやり方は、
3&4段目にもそのまま使えます。
5段目の左半分、6段目の2小節目以降にも。
で、せっかくなので教材的にヒトヒネリ。
・1小節目 Eナチュラルマイナー
・2小節目 Eハーモニックマイナー
・3小節目 Eドリアン
・4小節目 Eメロディックマイナー
写真2枚目、
2段目の3小節目を「Em7」4小節目を「Em6」としました。
つまり、ドリアンそしてメロディックマイナーということ。
たいていは「Em」とだけ書き、音階特定をせず奏者に任すか、
「Em7」と「なんとなく」ドリアンを指し示すともなく書いてしまう所です。
ちなみに、
コードネームが Em7 でドリアンが最もフィットする環境だとしても
メロディックマイナーを使うとカッコイイって話もしました。
ナチュラルマイナーの7番目の音「だけ」をシャープさせればハーモニックマイナー
6番目だけに♯をつければドリアン
6と7に♯でメロディックマイナー
つまり「変化のポイント」は「たった2音」。
それらをうまく含むようなモチーフ(小さな旋律の種)を1小節目に設定し、
2、3、4小節目で繰り返しつつ、変化する音は変化させる。
そんなことをすると、音階毎にカラーが変わるのを判りやすく愉しめます。
極簡単なメロディーから始めて、少しずつ複雑にしていけば、アドリブ初心者でも無理無く、音階の切替をメロディーに反映させるようになります。
ここから先は写真3枚目。次回レッスンの予告。。。
写真2枚目の、
5段目の右半分から6段目アタマ。
ここは「 Em7 / Eb7 | D-7 / Db7 | C7 」…の方が見慣れてるかもしれませんね。
♭のついたコードは、直感的に分かるとおり「ドミナントの裏コード」です。
シンプルにするために
「 Em7 / A7 | D-7 / G7 | C7 」…とオモテに戻します。
すると、
「Dメイジャー | Cメイジャー | Gのブルーズ」
とシンプルに捉えられます。
ノビノビとメロディーを作れますね。
もちろんアヴォイドの扱いには気を遣いつつ。
そののちに、
「 Em7 / Eb7 | D-7 / Db7 | C7 」
の体験へ進みます。
2拍ずつの音階切替になるから、だいぶ忙しくなりますね。
テンポをグっと落として、その2小節だけ繰り返し練習しましょう。
そこで自動的に「オルタード・スケール」の体験をするわけです。
「コリャ大変っ」
って大抵はなるので、↓に書いたようなプロセスを体験してもらうことに
https://saxbaritake.com/altered-minor251/
つまりここでオルタードスケールを体験するわけで、
1段目の F7、2段目の B7
にもオルタードを適用してみるぞ!
と進むわけです。
もちろん、マイナーの 251 の方から実施すると楽珍。
その体験をメイジャーにも活かすわけです。
さてと、、、
6段目アタマの C7 、
実はココってとても「深い音」なんです。
とてもブルーズィーでカッコいいコードですよね。
色んな意味合いに受けとめられ、音階選びの可能性は広く、旋律を作る心持ちも様々に有り得ます。
☆☆ この先は超マニアック ☆☆
☆☆ 無理したら怪我するかも ☆☆
☆☆ いつか易しく書けるよう頑張ります ☆☆
知的に攻めるなら
C Lydian b7 スケール(G Mm の第4モード)
と思えばいい。
「ここはサブドミナントがフィットする箇所で、そこまでは F#m7(b5) が置かれてたが、そのブルージーな代理和音としての C7。曲全体を支配してる G MM を基に、その長3度(B音)に♭をつけてブルーにした音階」
…と思ってもいいし、
「次の B7(b9) を解決先とするドミナント、つまり F#7 のウラである」
…と思ってもいい。
後者のように思うなら、
・F# オルタード
は勿論のこと、
・F# あるいは C のコンディミ
もフィットするし、
機能だけを活かすなら(= C音を無視してでも)、
・F# ミクソリディアン b2 b6
(B Hm の第5モード=G MM の3度の Bm に向かうセカンダリードミナント)
・F# ミクソリディアン b2 (B HM の第5モード)
G音もシカトするなら、
・F# ミクソリディアン (B MM の第5モード)
C音は活かすけど G音はシカトして、
・F# ホールトーン
それがサウンドグッドならば、
・F# リディアン b7
もイイじゃん。それすなわち C オルタード。
っていうか、、
聞こえるままに「ブルーズ野郎」になれば、
・G マイナー・ブルーズ・スケール
でゴリゴリ押し通してもイケちゃう。
なんとなく、
C マイナー・ブルーズ・スケール
かなぁ、と思いがちだが、Gのほうがフィットします。
B に向かうドミナントを感じさえる成分の含むか否か。
じゃぁ、
C ミクソリディアンは?
、、、と言えば、アリかもしれない。F# をシカトするなら。
=Bb リディアンだから、B キーに対してトニックディミニッシュ的に聞こえてドミナントではないが進行感は強い。
先ずそれを聞かせておけば、その影響下では C mBS はサウンドしそう、だが、時間が足りない。
そう、時間は足りないのです。
これだけ、いやそれ以上の可能性が拡がってるので、
「感じたままに吹け」
です。
けどねその「感じる」ってのもね、感覚のスキル段階によってどんどん変わっていくものだから、、
うむ、そこを愉しめばよいのでしょうね。
あ、一緒に愉しんでみっぺ!
と思った方はぜひレッスンにお越しくだされ(^^)/
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