ファッションとは必ず古びるものですね。
最近のファッショナブルげな言葉だと、錆びるってな。
だから、忘れた頃にリバイバルしたりもする。
逆に古びない・錆びないファッションって、有るとしたらどういうことかな?
fashionって言葉の意味
・やりかた、流儀、様式、
・~風、~流
・流行、はやり
・はやりの服飾、はやりのスタイル
・↑が転じて、服装や装飾それ自体
そういった意味合いとしては、フランス語だと La mode、片仮名にするとモード。
mode になると英語でもフランス語でも、文法・音楽学にて「総体の中のある様態」を示しもする。
それは現代では、ある一定のバラエティの中での何れか、という意味合いで更に広く使われますよね。
なので、ファッションと比べると、潮流とか風向きといった意味合いをモードというカタカナには乗せたい傾向にはあるような、、ん〜微妙(^_^;
ファッションであれモードであれ、
服装や装飾品を指す以前に「流行りの」という意味合いが強いわけですね。
流行るってぇのは、、
ある時期に、ある地域で、
爆発的に高い割合で人々に歓迎され利用され、、
といったこと。
少なからず、新鮮な喜び・感動・驚き…といったことが起爆剤になるのでしょう。
だからファッションとは必ず、その社会にとって、の時点に於いては必ず「新鮮」なはず。
過去に在ったとしても、その時点で新鮮ならばファッションたり得る。
生活必需品とか定番とか言われるものはファッションではないわけですね、服飾自体としてはそう呼ばれても。
人間は刺激に慣れる動物だから、今のファッションは近い将来に必ずファッションではなくなる。
という認識が長らく続いてきたが、現代では錆びないファッションも有り得るのかも。
流行には「伝播=メディア」の働きが不可欠
インターネット以前は情報伝播のメディアは範囲・スピードが限られていた。
商品の購入も小売店が中心だった。
なので限られたコンテンツに人の関心を寄せ易かった。
だからこそ、爆発的な流行は形成された。
ところが現在の「伝播の速さ広さ」は、人々の関心を多岐に渡らせ、分散させました。
と共に、そうであっても不安では無い、という状態ををもたらしましたよね。
妙な事に、なにか流行らせようとしたら逆に、わざわざ不安を募らせたりするわけですね。
カルディのサルサをどう聴く?聞く?
ところで先日、カルディという食料品セレクトショップに寄りました。
店頭で小さなカップにアイスコーヒーを注いでくれて、店内に入ると何故か爆音で ’80~’90年代のニューヨーク・サルサがかかるアノ店です。
その音を筆者のように「懐かしく」聴く者もいれば、殆どの人は「新鮮な南国っぽい異国の音楽」として聞きます。
…と思った瞬間に、サルサは古びてない、と感じました。
前世紀この島国で音楽の流行は正にファッションだったかと。
外来音楽の流行でいえば、、
・ハバネラ(古賀政男さんがそれを材料の一つとして作った演歌が先かもしれないが)
・ダンスホールで聞こえる欧米のボールルーム音楽
・戦前のラジオと蓄音機から聞こえたスイング
・GHQが広めたキャバレーとFENから聞こえた雑多な音楽
・ハワイアン
・マンボ
・シャンソン・タンゴ・カンツォーネ
・カントリーウエスタン
・モダンジャズ
・プレスリーが居てビートルズが居て、、
そんなメインストリームでの流行音楽は今どれも古びてます。
もちろん初めて聴く者にはいつでも新鮮で、若者にとっては改めてファッションとなる可能性もありますが。
実は錆びない音楽って、、
ところが、メインストリームに成り損ねた、とか、海の向こうでは流行ってたけどこの島国ではブレークしなかった、とか、、、
そういった音楽は逆に、いつの時代にも「殆どの人には」新鮮に聴かれ得るのでしょう。
カントリーウエスタンは古びてもブルーグラスを新鮮に思う人は多いはず。
「え?ブルーグラスってなに?」
って殆どの人が訊くわけで。
つまり聴けば新鮮に思う人が多いってことです。
カルディで聞こえたサルサを古びてないと感じたのは、
「お茶の間を席捲した過去は無いよな~」
と思いついたからです。
そう
「お茶の間に広く流布されない」
それが、
・未来に亘って新鮮さを失わない
・使い捨てにならない
・若い世代と幸せな出会いを続けられる
…となるコツなのかもしれませんね。
とはいえ…
つまりニッチなわけで、
宿命的に作家の存命中に大儲けはできない率は高まります。
あ、そうか、シューベルトとかゴッホとかね。
目指してそうなる、ものでも無いのでしょう。
結果は全て偶々ですよね。
だから、作る人は創れるものを思うままに造り続けるしかありませんね。
あ、ファッションを狙うなら狙って作れるとは思いますけどね。
ん、
と、ここまで書いてアリャ?
そうそう、現代はメディア発達のお陰で嗜好細分化の時代。
つまりね、
誰もがゴッホになってしまいやすい、且つ、
誰もがプチ流行作家になれる時代。
どの作品も錆びにくくなるが、錆びないまま触れられずに消えてくサイズも大きいのだろうな。。。
エバーグリーンなモヤモヤ
ところで、
昭和30年代末〜40年代半ばだったか、東芝EMIかな「Ever Green」つまり永遠に瑞々しいってLPのシリーズがあった。
たしかジャンルは様々だったかと。
盤面は緑じゃなくて透明な赤だったような。
その中の少なからぬ作品はファッションだったわけで永遠の名には遠そう
物体としてのビニール盤の寿命はまだまだいけそうですけどね。
あ、こんな感じ↓
ありゃ、東芝じゃなくてコロンビアだった。
もしかして多社相乗り企画だった、かな?
リンク先で帯の裏面が見られるけど、、ゾロっと並んだイタリアンポップスの人気者達、、すっかり忘れられた人が何人か。
それぞファッションですな。
ところで、エバーグリーンって家電雑貨ブランドから2011年に、
「レトロなトランクケース型で、USB接続でPCに出力可なLPレコードプレーヤ」
が数量限定発売されてたらしいが、、
https://www.dospara.co.jp/5shopping/search.php?ft=DN-ECS01&gosearch=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
、、orz
どっかでまた作ってくれると嬉しいかもな〜
https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1111/02/news112.html
http://nyalow.blog114.fc2.com/blog-entry-1006.html
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