バリトンサックスには2種類あってね…

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サックスの音がするバリトンは LowBb なのだな~

Low Bb と Low A。
最低音がどこまで出るか。
記譜上のBb(実音のDb)か A(C)か。

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LowBb と LowA の違い

たった半音だけの違い。
全体の長さが違う。主にベルの長さが。
でも、それだけではなく、ベル部の形が全く違う。
並べて比べるとよくわかる。

Low A はベル部の円錐の開き方が緩やかで、
Low Bb は、より急に開く。
開口部直前での穴の大きさが全く違う。
Low Bb は本当に大きく開いてる。
アルト、テナーに近い開き方は LowBb。

1920年代の楽器を見ると笑っちゃうくらいにベルがデカい。
アルトの円錐管をそのままのシェイプで大きくしたからでしょう。
逆に何故かテナーはベル部がホッソリしてるのが多いから不思議。

吹き比べてみると、LowBb はまるで、少し長めのテナーのような吹き心地。
つまり、単純に低い音まで出る「サックスの音」だ。

ナニが変わる?ナゼ?

Low A は、今で言うバリトンらしい音色。
ブリバリと硬質な音がする。
円錐部が、より円筒に近いからだろうか。

倍音の鳴らしやすさ、すなわち倍音を含むバランスを観察すると、
Low A は、第○次倍音の「○」ごとに鳴らしやすさに大きな偏りがある。
第2、5倍音が鳴らしにくい。
円筒に近いからクラリネットのように偶数次倍音が出にくいかというと、そうは理屈通りには行かないようだ。
Low Bb だと、他のサックス同様に万遍なく出しやすい。
そこが両者の音色と吹き心地の違いに大きく影響するのでしょう。

Low Bb は本当に素直に下から上までスンナリと繋がってくれる。
Low A だと(比べればだが)どうしても凸凹するところがある。

全体の音色とスムーズさは、別種の楽器と思ってよいくらい違う。
いわゆるフラジオの音域も、Low Bb のほうが格段にスンナリと普通の音域から繋がってくれる。

上端と下端の拡張の歴史

ちなみにサックスが発明された当初、左手のパームキー(掌の内側で操作するサイドキー)は記譜の Eb までしか無かった。
そこから上は製造技術の進歩の結果ジワジワと拡げたもの。
言われてみれば発音のしにくさを感じますよね。アルトだと。
テナーだとさほど感じませんが。

最低音もアドルフさんが最初に作った楽器だと、ベルが短くて記譜の B までしかなかった。
ほどなくして Bb まで拡げられたわけですね。

アルトもテナーも A まである楽器が稀にあるが、構えた時の重量バランスのみならず、全体の音色への影響が歓迎されなかったのでしょう。
ヨイショっと拡げたものだから、発音のしにくさも有ったでしょう。
考えられるメリットとしては、記譜Bb の音は最低音ではないから、爆発的に大きい音とならず、ピアニシモでも演奏しやすかった、かもしれません。

Low A が主流になったのはナゼ?

バリトンは Low A が主流として残りました。
ブリバリという硬質な音色が歓迎された。それ以上に、
ビッグバンドのアレンジにて使われがちなキーの傾向だと、最低音実音 C の方が汎用性が高かったせいでしょう。

サックスの最低音は、他の音と比べて爆発的に大きい音を出しやすい。
しかも Low Bb の最低音よりも Low A の方がよりパワフル。
比べると Low Bb の最低音は、それより上の音からよりスムーズに繋がって降りられる。
ビッグバンドで期待される機能としては Low A の最低音の方が喜ばれたのでしょう。

とはいえ、Low Bb を想定して書かれたアレンジだと、圧倒的に Low Bb を使った方が納得感強いのは確か。

’80年代には既に化石…

Low Bb は現在では滅多に見られない。
デューク・エリントン楽団のハリー・カーネイは C.G.Conn の Low Bb。
カウント・ベイシー楽団のチャーリー・フォークスも Conn の Low Bb。
ジェリー・マリガンはセルマーのスーパーバランスアクションか Conn の Low Bb。
それ以降、主にビッグバンド奏者は殆どが Low A。
名前を挙げ始めるとキリがありませんが、ソリストとして名を残した人だと Low Bb 率は高いようです。

セルマーがスーパーアクション80 を出したのが 1981年。
その時すでに Low Bb は受注生産のみ。

マーク7のバリトンは無かった、のか殆ど無かった、のか、微妙に謎です。
オフィシャルには無かったと言われてますが「これ、7バリだぜ!」っていう話を聞いたことある気もします。要取材。

いわゆるスーパーアクション80シリーズ1の時代 1981-1985 にはバリトン自体が極少量しか作られなかったらしい。
その時期でも実際には殆どマーク6だったり、作り残したマーク6の管体に新しい部品を「つけてみた」というものだったらしい。

セルマーのバリトンはアルトやテナーと比べると昔から1本1本が微妙に違った仕様だったりします。
本数が少ないので個体毎が試作品のような風情。
流石に今世紀のものはだいぶ均一化してるようですが。

発見\(^O^)/

先日ある楽器店でついに出会ってしまった。
シリーズ2の Low Bb。
シリーズ2初年度の 1986年製、もちろん中古。

名前はシリーズ2だが、どうも1らしい吹き心地。
1の時代に作りはしたが売出しタイミングがズレて、といった風情。
とはいえ、流石にほぼ現代楽器。とても扱いやすい。素晴らしい完成度。
オーバーホールの結果もベリーグッド。
100万円を切ってる\(^O^)/

って、、衝動買いなぞできませんってば(^_^;

写真からお店を特定できる方は、是非買うつもりで試奏に行ってくださいね。
半年ほど前からあるようで、お店の人からは「宣伝しちゃってね」と言われたんで(^_^;
でも、何処って書いちゃうと面白くないでしょ?

う~~~~む~~流石にバリトン3本目ってのは置き場所に困る。
Low Bb は ‘59年製マーク6が既にあるし、、
それを手放す気にはならず。。。
青春時代の思い出が染みこんだ楽器だしね〜、、
、、、涙を呑んで、、佳いところへ嫁げよ~ (-_-)/

さてと、、オンボロ Low Bb のメンテをバッチリして、改めて活躍の舞台を作ってやるとしましょうかね♪

↓これさ、Low Bb のもあるといいのにね〜♪

このリードケース愛用してます〜♪

うきゃっ、ドラちゃんっ!

お、Protec 新しいの出たっ!

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