ソノリテと言えばフルートの神マルセル・モイーズ大先生の名著
「ソノリテについて_方法と技術」ですね。
簡単に言えば、音造りの方法を初歩から段階的に説いた一生使える本。
その冒頭にある、半音ずつの動きはとても有名で、あらゆる管楽器と声楽でも応用されますね。
っていうか、
大陸横断鉄道で隣の個室からずっと聞こえてきたオペラ歌手の発声練習をきっかけにモイーズ先生はソノリテを書くのを思いついたってトレヴァー・ワイ先生がよく言ってました。
きっと本当のことなのでしょう。
さてコレって、良いピッチでの練習が不可欠。
でも、チューナーに合ってるってことが「良い音程」ではありませんよね。
特に初心者だと、チューナーを見ると耳が塞がります。
つまり、目で合わせることに気持が集中すると、
肝心の「聴き分ける耳」を使いそこねがちってこと。
演奏で活かされる「ピッチよく演奏できるスキル」とは、
合奏してる相手のピッチに合わせられる耳と楽器操作です。
それを獲得する一番手軽な方法↓
1)ユニゾンの練習
ある高さの単音に、とにかく合わせる。
基準音と自分の音、双方を聴き、ズレを感知し、楽器操作で合わせる。
2)完全8度、完全5度、完全4度
倍音から聴き取りそこへユニゾンすることで実現。
3)長3度、短3度
2つ目のが出来るなら、長短3度も倍音と差音から聴き取れるはず。
そこへユニゾンし、ハーモニーを作る練習。
そこまでの詳細は↓に書きましたので御参照ください。
『大人が始めるソルフェージュ_大人ソルフェシリーズ2基礎技術編』
http://bit.ly/KT_otona-solfege
4)伴奏に合わせて旋律練習
その最もシンプルなものが、ソノリテ冒頭かと。
とにかく半音の動きのみなので。
ところが、その半音の動きに伴奏をつけるとすると大抵は、
いわゆる発声練習の伴奏のようにツマラナイものとなりがち。
音楽的な流れとはなりにくい。
だからツマラナイわけですね。
そこで!
音楽的に愉しめる伴奏をつけてみました。
この挑戦をする人が今まで少なかったのは、
この形の旋律に和声進行をつけるのが実はとても難しいからです。
発想を柔らかくして、ジャジーなコードづけを試みました。
とりあえず、C~C の1オクターブのみを作りました。
開始音の C にちなんでハ長調の近親調の中に居られるよう頑張りました。
が、
上昇形ではそれも難し過ぎたので、4小節ごとのパターンにしてどんどん転調させました。
即席で作ったわりには、なかなか美しくて愉しいです♪
この上でアドリブの練習をするのも、けっこうな歯応えで面白いです。
旋律付きのとカラオケ版とを Youtube にアップしました。
旋律付きでイメージを掴んだら、練習にはカラオケ版の方がずっと使いやすいです。
ぜひ練習に活かしてみてくださいませ(^^)/
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