非和声音という言葉があります。
旋律に使われる音のうち、その瞬間に鳴っている和声に含まれない音高のことです。
その振る舞い方により修飾音と呼ばれることもあります。
流れる旋律の中で、その意味合いを演奏表現に於いても考慮すべき音なので、わざわざ名前が付いてます。
そういう音高は総じて非和声音と呼ばれますが、私はそれを更に、
「音階内非和声音」
「音階外非和声音」
と呼び分けるべきと思ってます。
和声に対してその源泉としてふさわしい音階が一つあるいは複数存在します。
そのうちある一つをその場面で考慮すべき(=利用すべき)音階と決めたとして、
和声の中には無いがその音階には含まれる音高を「音階内非和声音」、
和声の中に無いし音階の中にも含まれない音高を「音階外非和声音」
と呼ぶべきだと思うのです。
何故ならば、それぞれで発生しうる和声的現象や、演奏表現に於いてすべきケアが大きく異なるからです。
※非和声音については近いうちにまたマニアックに書くつもりです。
なので、とりあえずの入口ってことで。
(本稿は 2009-07-10 にFacebookに書いたものの清書再掲です。)
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