短音階と仲良く…その2・準備編

昨日書いた「仲良くしなきゃ」は、いわば完成形。
いきなり挑戦すると難しくてストレスを感じる人も多いでしょう。
なので、それ以前の準備となる練習を紹介します。

具体的な練習紹介の前に練習意図の捉え方を説明します。
わりと解りやすいので、しばしお付き合いください。

7音音階は上半身・下半身に分けて捉えよう

7音音階は「下半身・上半身」と分けて考えると
姿を捉えやすく、練習の効率も上がります。

7音の音程と運指の組み合わせを一気に把握するよりも、
隣り合った「たった4音」の方が楽珍なのは明らかですから。

Jazzのアドリブにも必須のスキル

たった4音で気楽に反復練習し身体に馴染ませる。
その後、上下の組み合わせ方さえ解っていれば7音音階はすぐに完成する。
そうすれば、
単に指癖として身体に馴染んでる以上に、
ドコにドンナ音があるかを把握できてるから、
音楽的に意味のある音遣いに繋がりやすくなります。
それは殊にジャズのインプロヴィゼーションの際に必須のスキルです。

そういった考え方の詳しい説明と練習法の網羅は
↓の書籍に詳しく書きましたので是非ご参照ください。

『カエルとアラレで音階名人・第1巻』
http://www.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=119

ここではその一部を軽く紹介します。
ちなみに「たった4音」でもストレスに感じる人向けに
「たった3音」から練習を始めて、
その組み合わせから音階を完成させる方法も1冊にまとめました。
それは↓を御覧ください。

『音階運指スキルアップ超特急』
http://www.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=228

7音音階の下半身_短音階・長音階を分ける要素

では本題です。

○○短音階(マイナー)の「下半身」は
 1_全音_2_半音_♭3_全音_4
という音程関係です。

厳密には、短音階の仲間にはそれ以外の形もありますが、
代表的で最初に掴むべき形は上記の通りです。

ちなみに、○○長音階(メイジャー)の下半身は
 1_全音_2_全音_3_半音_4
です。

7音音階の上半身_旋律的・和声的を分ける要素

さて、
○○短音階の「上半身」にはバリエイションがあります。

「旋律的○音階」の上半身は、
 5_全音_6_全音_7_半音_1

その形は、
 ・旋律的長音階(一般的には単に長音階と呼ばれる)
   メロディックメイジャー MM
 ・旋律的短音階
   メロディックマイナー Mm
いずれにも共通です。

つまり、その上半身の「形」が「旋律的_メロディック」という呼び名を代表すると言えます。
で実は、
「形」としては、○○長音階(○メイジャー)の下半身と同じです。

さて、
「和声的○音階」の上半身は、
 5_半音_♭6_増2度_7_半音_1

その形は、
 ・和声的短音階
   ハーモニックマイナー Hm
 ・和声的長音階
   ハーモニックメイジャー HM
いずれにも共通です。

つまり、その形は「和声的_ハーモニック」という呼び名を代表します。

では練習っ(^^)/

というわけで、
練習の形にまとめてみます。

ここでは、○○短音階の必要に適う範疇だけに触れます。
それ以上のあらゆる音階形に対応する練習網羅については↓を御参照くださいませ。

『カエルとアラレで音階名人・第1巻』
http://www.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=119

さらに「モード(旋法)とはナンゾヤ?」については↓

『カエルとアラレで音階名人・第2巻』
http://www.musiconpaper.jp/products/detail.php?product_id=120

はい、では練習っ!
 1_○○短音階の下半身
 2_旋律的○音階の上半身(後半略)
 3_和声的○音階の上半身(後半略)
各2小節で、隣り合った4音の運指に馴染みましょう。

やがて、
 1&2の組み合わせで、旋律的短音階 Mm
 1&3で、和声的短音階 Hm
が出来上がります。

ちなみに、
2を2つ組み合わせると
 旋律的長音階(俗にいう長音階)MM
となり、2&3で
 和声的長音階 HM
が作れます。

更に詳しくは上記リンクの各書籍を是非御覧くださいませ。

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