Giant steps と仲良くしてみる気になった

アレルギー的に避けてたわけではないが、長いこと深く知り合わなかった。
最近ふと、あぁ美しいな、と思うことあり付き合ってみることに。

長3度離れたキー同士を忙しくウロウロする曲。
つまり、けっこう頭を使い続ける。
長3度離れたキーに転調するってのは珍しい類のことでもあるし。

チョっ速テンポで演奏されるのが常なので、アドリブしようとすると、まぁ、綺麗に置いていかれる(笑

なんだけど、転調の瞬間の美しさに感じ入ってしまったもので、そこで佳きメロディーを作れると愉しいだろうな、となった次第。
で、練習プロセスを考えてみた。

こんなコード進行

初出レコードの 1st.コーラスを聴き取ったらこんな音してました。
「 (13) 」はメロディだけそこに行ってる箇所「も」あり。
3段目の赤文字、だぶんベースが「やっちまって」るんでしょうが、奇跡的にサウンドグッド。

2nd.コーラス以降を聴けばまた違ったことになってますが、
「偉大な第一歩」はこんなサウンドだったってことです。

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まぁ、テンションを除けて一般化すれば↓こういうことですね、

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フレージングから掴みなおす

この曲のコード進行が示唆する「ハーモニックリズム」は、
偶数小節がテンションで、奇数小節がリリース。
つまり偶数から喋りはじめて、奇数で納めると自然。
1&2段目の頭2小節間だけは、そのリズムが半分のサイズで現れる。

そのリズム感を身体に染みこませることから始める。
簡単なメロディーで試してみる。

ここでは簡単を目指すのと、説明しやすくするため、
サブドミナントの Ⅱm7 はドリアン、ドミナントの Ⅴ7 はミクソリディアンとします。
するってぇと、Ⅱm7 – Ⅴ7 – ⅠMaj の間をゾロっと、Ⅰのメイジャースケールイッパツで行ける。

もちろん慣れたらドミナントに色々とオルタレイションをかけたり、
それ以外箇所でも、音階外非和声音も駆使したアプローチングをしたり、
アウト/インしてみたり、ペンタで組んでみたり、などなどするわけですが。

で、先ずはこんな練習から…
あ、無機質な音階練習です。けど、フレージングのタイミングを掴むのが目的なんで。
とりあえずフレーズのターゲットをトニックの3度(そのキーのミの音)に設定してます。
フルート用に書いたんで、音域はお好きにどうぞ。

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こんなフレージングが当たり前になれば、つまり、キーの切り替えポイントを身体で掴めば、頭を切り替える頻度がだいぶ下がって楽珍になるかと。

逆側も繋げる工夫

先程は「偶数→奇数」というフレージングに馴染んだが今度は、その逆の繋げ方、つまり「奇数→偶数」その境目も繋げてみる。

数小節にわたる長いメロディを組んだり、メロディのリズムにバリエイションを与えたいなら必要になるでしょう。
キーが変わる直前直後をスムーズにつなげるメロディを作れるようになりたい。

もちろん、小さなモチーフを繰り返すなかでキーを変えるなら、繋げずにブチ切っても問題ない。
滑らかに流れる旋律を作りたいなら頭を使わねばなるまい。
で作ってみたのが下の図。
移動ドの人なら「ドレミ…」を、そうでないなら「1, 2, 3…」を見るべし。

「あるトニックの時、旋律の最後の音が、そのキーの何度なのか」
「同じ音あるいはすぐ隣りの音が、次のキーでは何度になるのか」

それを覚えておけば、キーが変わるポイントでの滑らかさを作りやすいでしょう。
で、この曲は「2種類の転調タイプ」を練習する必要があります。

1&2段目の頭2小節間と曲の終端は「長3度下に向かう転調の連続」_(a)
それ以外は「長3度上に向かう転調の連続」_(b)

なので、2種類の対照図を並べます。

たとえば、
あるキーで「ド/1」と思ってた音は、
長3度下に転調すると「ミ/3」となる、

とか、

あるキーで「ド/1」と思ってた音は、
長3度上に転調すると、、その音は無くなるが、
その半音上は「ラ/6」で半音下は「ソ/5」になる

ってこと。

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iReal で練習パターンを作ってみた

上の(a)、曲中では2拍ずつで忙しいので最初の練習としては、2倍の長さ、つまり半分のテンポで触れるようにした。
曲中ではドミナントコード1つとなってるところを、2拍ずつのツーファイブにしときました。それに見慣れておくほうが汎用性に繋がりそうなので。

で、(b)より(a)を先に習熟するのがよさそう。
なんたって忙しいし、必ず「逆側も繋げる」必要も起きますから。

<長3度ずつ下がる連続転調の練習 a>

<長3度ずつ上がる連続転調の練習 b>

フレージングとキーが判ってればあとはメロディを作るのみ。
メロディをメロディらしく作る方法は人それぞれ、好きにすれば佳きかと。
とてもユックリから練習してよいと思います。
とにかく自分なりに佳いメロディを心がけるべきかと。

(a)なら、bpm = 100 位から、四分音符のみのメロディを造り、ジワジワとテンポを上げていく。それから八分音符でも同じく。
(b)も、bpm = 100 から八分音符のメロディ造りを。

筆者現状は苦手なフルートだと八分音符で埋めるならテンポ 260 位で溺れます(^_^;
メゲずに頑張りましょう~♪

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☆ 植草甚一さん!なつかしい!よく読んだな~♪

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