「さいしょはグー」ってドリフ(いかりや長介さんの)が広めたって聞いた。
だとしたら大発明だな。
注目を喚起しつつグルーヴとテンポを伝え、ジャンケンポンの「ジャ」では客席もTVの前も皆がピタリと参加ってグレート。
と同時に、全国各地にあったジャンケン前フリの小さなフシが、TVという強大な全国メディアの威力で消え去ったのも事実らしい。
筆者、東京は多摩地区の育ちなので、ジャンケンポンに「前ふり」は無かった。
でも、息を合わせるというか、暗黙のアウフタクトみたいなのはあったと感触してる。
かけ声とアウフタクト
作業タイミングを一致させる「かけ声」って大抵は、アクションの瞬間に向けての「アウフタクト(弱起)」。
皆で歌い出す前の「(イチ、ニィ)サン、ハイ」にあたる声と気持のこと。
ジャンケンの場合、「ジャ」がアクションの始点だとすると、
心の中の「せぇ、のぉ」とか
「さいしょはグー(ほいっ)」の声には出さない(ほいっ)とかがアウフタクト。
「ポン」がアクションポイントだとすると「ジャンケン」がアウフタクト。
とはいえ「ジャ」を同時に言い始める為にはその前2拍ないし1拍で、声には出さないアウフタクトがある。
その合わせ方を成立させるには初対面同士だと難しいかもしれない。
が、「ジャ」を言い始めた者のイキオイとかグルーヴ感が適切なら、他の者は「ケン」から乗るのも可能だろう。
意外と難しい「サンハイ」
意外と共通認識の曖昧なかけ声の1つ「サンハイ」。
うまく同時にアクションするには
「サンハイのハイで行きましょう」
「サンハイホイのホイで行きましょう」
といった約束が要る。
語源は、合唱やアンサンブルにて「4拍子の曲の1拍目から演奏し始める」際に指揮者が1小節前から
「イチ、ニィ、サン、ハイ」
と言うとこからでしょう。
つまり「ハイ」は「はいどうぞ」のハイ。
だとすればそれを正しく楽譜に書くなら、下の譜例の1&2段目で、アクションポイントは1拍目の頭。
ところが世の中うまく行かないもので「ハイ」をアクションポイントにしたがる人の方が多い。
「ハイ」の語気の強さゆえでしょう。
アクションポイントを1拍目とするなら下譜例の3段目。
ところが、4拍子を感じてるとしたら、1拍目の1拍前は4拍目だから「サン」という歌詞はチグハグ。
仮に3拍子とすれば譜例4段目が正解。かと思いきや、「ハイどうぞのハイ」は無意味となる。
そこで折衷案が5段目。
アクションポイントの1拍前に「ハイ」を持ってきて、その前は2拍目だから歌詞は「ニィ」、、、
気味悪い(笑 膝丈の靴下、、、
つまり「ハイ」でアクションしたい人を組んだ時には、語源には拘らずに「ハイで行きましょう」って約束どおりにするのが平和なのでしょう。
あっ!!!
もしかしたら、4拍子なんだけど、4拍目に「ハイ」と共にアクションを起こせる人かもしれない。
それが6段目。
ファンキーとかラテンなソウルを持ち合わせてる人なら有り得ますね。
もっと難しい「イッセェノォセッ」
関西では「イッセェノォデッ」なんだそうで。
福岡では「サンノォガァハイ」なんだそうで。
アクションポイントの前に3 or 4拍の音が並び、
「イッ」が撥音なこと(撥音はアウフタクト色を醸しやすい)、、、
などなど合い絡み、色んなノリかたを妄想してしまいます。
下譜例、4 & 3拍子での様々なノリかたの妄想.
「セッ」でアクションする人が多いが、やはりこれも
「イッセェノォセッほいっ」と「ほいっ」で動きたくなる人も居るようです。
拍子に対してどんなフレージングでノってるか、、、なんて実務上にはなにも関わらなそうです、、
が、チームワークの機微には、なんか関係ある気がしてます。
実は一番ややこしい「セェノッ」
これは逆に短すぎるだけにノリかたに多様性が湧きます。
「セェ」を言う前に、如何にボディランゲージで気持のアウフタクトを合わせられるかが作業成果に結実するのでしょう。
、、、ん~、なに書いてんだか解んなくなってきた(苦笑
面倒なんで以下譜例、妄想の断片をご鑑賞ください w
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